変貌する言語教育
言語教育を,単にことばだけを取り出して教えるものとしてではなく,各時各地各人の置かれた社会・政治・風土・文化の文脈の中で,聞き考え発し続ける「さまざまな力能の総体」育成として,実践し研究する,世界的リーダーらの論考集。
いずれもグーロバリゼーションを受けて引き起こされた多文化他民族化する社会状況の中,シビアな教育環境下で揉まれたであろうだけの重厚な論。「ヨーロッパ言語ポートフォリオ」はじめ,欧米豪いずれも具体的な実践や政策として実現された実例を通じた説明で刺激にあふれる。特に欧州の発想は,言語教育の概念を革命的に一変させるものだった。
それら海外での実現例と理念を,日本側の編著者らは,受け入れ乗り越え,ここで何ができるのか・どう考えられるのか,素直にも必死に苦闘する。しかし何か足りない感を残す。ひとつは社会が持つ思想史的背景。ひとつは突然の社会変化への準備と経験のなさ。一人一人の実践・研究家がこうした言語文化教育の根幹にある思想を丁寧に辿りながら,ここでできること・すべきことは何なのか,ひとつひとつ積み重ねていくことが求められている現状なのだろう。本書はその格好のガイドブックだ。
ちょっと高いが,注解もあって親切,字数も内容もたっぷりなので,及第。
チャンネルはそのまま! 2 (ビッグ コミックス〔スペシャル)
携帯電話やパソコンでもTVを見ることができるようになって,番組をなんとなく眺めるだけ,というような見方も増えてきていると思います。
しかし,その裏側で,色々な人がそれぞれの役割をしっかり果たしているからこそ,円滑に進められています。
そうしたたくさんの裏側を,この作品は,多少の脚色を加えつつも,楽しく伝えていてくれると思います。
動物のお医者さん DVD-BOX
ドラマの始まる前、予習として原作を全て読み終え、リアルタイムで視聴していたにも関わらず買ってしまいました。
やはり原作には及ばないものの、ドラマとしてはかなりの良作なのではないでしょうか。獣医を題材にしたドラマとしては、「愛犬ロシナンテの災難」も有名ですが、一番の違いは「動物が死ぬかどうか」です。ほのぼのとしたヒトと動物の交流がお好きな方をこちらをどうぞ。
ただ、近年数少ない良ドラマの今作は、残念ながら再放送されません。なぜなら、キャストの一人が他局の女子アナになりやが・・・おなりだからです。レンタルも少ないようですし、十分購入に値する作品だと思います。
さんすくみ 1 (フラワーコミックスアルファ)
面白いです。佐々木倫子作品のようなすっとぼけ漫画。
寺、神社、教会それぞれの息子たちの日常が描かれているので、各宗教のちょっとした豆知識なんかも勉強できます(笑)
タイトルはさんすくみだけど、すくんでません、仲良しです。3人ともキャラ立ちしてるので魅力的です。
空-Ku-
泣きたくなるとは大げさですが、藤原道山にかかればあの曲もこの曲も尺八でこんなに美しく演奏できてしまう、と思わせられるアルバムです。
尺八はこんなにも西洋音楽にアプローチ出来るという証明になりましょう。しかし、西洋音楽など尺八とは畑違いの曲を尺八でやる意味はあるのかなと思うこともあります。そこは道山だから変なアレンジやカヴァーにならず、尺八使ってもなかなか良いな、綺麗だなということで我々を納得させてしまうのでしょう。