救う男たち~東京消防庁の精鋭ハイパーレスキュー~
著者の作品リストを見て、不勉強な私は目を疑った。
しかし、原発事故の記者会見で、ハイパーレスキューの皆さんの顔と言葉を体験したら、読まずにはいられなかった。いまどき古臭い表現だが――男の中の男――。
しかし、なんとまぁ世の中に知らないことの多いことか。
レビューがないのが不思議なくらい、この分野の書物はまとまったものが少ない。
…で、読後。地味な内容だが、その分変な「煽り」がなく、しっかりとした事実や言葉が伝わってきた(……もう少し派手だと売れ行きが伸びたかも、とも思ったが、同じレスキューを扱った【NHKプロフェッショナルの流儀――があまりに底の浅い内容だったので、これでちょうどいいと自分言い聞かせている)。
結論:良書 一般の消防員と数千円しか違わないのに、躊躇せず、安全を確認し、難事に進んで飛び込む「救う男」の心意気やメンタリティがよく伝わった。
故池田晶子氏が、消防官を、うそ偽りも利権もない、文字どおりに信頼できる完全公務員という意味で評価していたが、おれが具体性を帯びて提出された。
私は震災後読まずにいられなかった。著者は取材とともに書かずにはいられなくなったようだ。読み終えてよくわかった。――不倫路線おやめになって、この分野、一生お続けになったら???
東京消防庁 PERFECT BOOK
さすがはJレスキューという類まれな専門誌を隔月刊で発行するだけあって内容は車両や資機材だけにとどまらず組織や人材育成についても掲載されているのが何よりも見ごたえを感じずにはいられません。
"エアライン"や"Jウィング"で培われた人への密着モノもしっかり掲載されています。何とそれは私も以前から興味があった"指揮隊"です(^^)。しかも撮影はもうすっかりお馴染みの伊藤久巳カメラマンです。
プロフェッショナル 仕事の流儀 第V期 ハイパーレスキュー部隊長 宮本和敏の仕事 隊長は背中で指揮をとる [DVD]
消防が好きで、本放送をHDDに録画していたにも拘わらず
購入してしまいました。
NHKらしく、「演出」に頼りすぎないしっかりとした作りになっていると思います。
ですから、民放の「感動のお仕着せ」のような番組の苦手な方にも良いと思います。
この番組にも感動の要素はありますが、きわめて自然です。
消防ファン的にはもう少し突っ込んでもらっても良かった気もしますが、
番組の長さ・趣旨等に鑑みれば十分かと思います。
kokuaさんの主題歌「Progress」も良い感じにハマってます。
軍歌メモリアル~明治維新から130年~
このCDは、キングが戦後に録音した軍歌をかき集めたもの。キングの戦後録音は当たり外れの差が激しいのですが、総じて見れば最高とまではいかないものの、優良な軍歌集であることがわかります。特に、個人の歌手によるものよりも、男声合唱団によるものが優れた録音です。また、押し並べて質の低い「~出身者」モノが皆無である点も評価できます。
ただし注意しなければならないのは、ここに収録されている曲はキングがバラ売りしているCDと音源が被っているということです。そのため、手持ちのCDと歌手などを参考にして音源を比較し、ダブりの数を見極めておく必要があります。
逆に、こういう方は少ないとは思いますが、この軍歌集さえ手元にあれば、キングの戦後モノ軍歌をバラで買う必要はほとんどなくなります。ダブっていても、手元のCDが少ないならば買っておいた方が後々得をすると思います。ご自身の蒐集と予算と相談して判断してください。
ダブりがない人には星5つか4つ。(ビクターの全集が優良なのでそれに比べると星4つ)ダブりがある人、特に優良な録音である男声合唱団吹き込みのものにダブリがある人は、そのダブりの数が増えるほど、この軍歌集の価値も下がってしまいます。