Pumpkin Scissors(15) (KCデラックス)
15巻。
合同会議場である「言語の塔」に現れたアンチ・アレス。彼等の人質に対する容赦ない扱いに誰もが戦慄し、助けを請う。そんな地獄のような中を悠々と歩く一人の女性の姿があった・・。
表紙、カッコいいです。
全体的にあまりストーリーは進んでいない感じですが、それでもねっとりじわじわと無情な戦いや心理戦を描くスタンスは変わっておらず読み応え充分。今回はアンチ・アレスがいかに本気でヤバい集団なのかが存分に見て取れました(芋づる式人間落下処刑など)。あとはケルビム中佐がめちゃくちゃ良い顔しまくってたのと、セッティエームとカトリエームのちょっとしたやりとりに和んだ事が印象に残りました。久々のパンシザ(略)というわけで少し人間関係や勢力を忘れてたので、最初の人物紹介は地味に嬉しいです。
・・・そしてある意味本編なInterval Spcial(巻末漫画)。
もの凄く笑いました!作者のギャグセンスに脱帽するぐらい面白かったです!内容は本編の合同会議の文化・芸術バージョンというべき所で創作小説とか男と男のアレな話とか、とにかくくだらない事を真面目に会議する物です(でもマリたんがどうなったのか私も知りたい)。その中で数々の名言やそれへの秀逸なツッコミがどれも笑えて、「岩永亮太郎、こんな隠し球もっていやがったか!」と感心させられました。とにかく読む事をオススメします。
Pumpkin Scissors(16) (KCデラックス)
説明が長すぎたかな、もう少し短くまとめたほうがよろしかったかと。
読者の想像領域を増やすのもよろしいかと思います。
市内戦ですが、戦車の投入&基本戦術を知っている人には
「それはねぇよw」なのが残念でした・・・・
難しいですよね、どこまで説明していけばいいかってことは。
装甲車の処分&発表会はとても楽しみです。
期待してます。
Pumpkin Scissors(13) (KCデラックス)
『パンプキン・シザーズ』の13巻。
「今こそ政治と軍部を切り離す好機だ!」「私は思うのですよ『今は平時でも戦時でもない』」「アリス殿、燃エエェェエェェッ!!!」「ランデル・オーランド・・史上最悪の殺人鬼だぜ」各人の思いは止めどなく流れ、かくして西方諸国連盟合同会議は開幕となる。
全編から何が起こるかわからない怖さを感じます。
ストーリーの大きな枠組みとしては儀典局VS軍部という、会議に介入しようとする者とそれを阻止しようとする者の牽制バトル。そしてその狭間には着々と肥大化する反帝国派という図式。そして今回それぞれの勢力に新キャラクターが登場しており、儀典局には剣の腕は凄いが興奮すると止められないハーケンマイヤーさん、軍部には現状かなりを良く理解しているケルビム中佐、反帝国派には心情がまだ読み取れないレサト剣隊長と、これからの動向が気になる人物たち。そして主人公であるオーランドは自分が制御できず、精神的に危ない感じになってきたので心配です。あと、この作品の女性陣ってずいぶんと個性的な人ばっかりだなと思いました・・・特にマイヤーさんとフランシスカさん(笑)!!
ラストのアベル(?)とオレルドのツーショットが気になります。
それと毎度のことなんですが今巻の表紙、非常にカッコ良い・・。
パンプキン・シザーズ Men of Pumpkin 編 Vol.2 (初回限定生産) [DVD]
このシリーズ大好き人間の一人ですが、今作品も期待大ですね。今作品には三話「ヒビ割れた肖像」「あさはかな者達」「豊穣な時間」が収録されているそうです。前の二話は原作にも描かれています(もちろんアニメオリジナルの部分もあります)が、三話目はアニメオリジナルの話です。今回はアリスやオーランド伍長はもちろんですが、マーチスやオレルドが頑張ります。二人のファンは必見でしょう。他部署に「お気楽三課」と馬鹿にされながらも構うことなく己が道を突き進む彼らの、信念に満ちた歩みを是非味わって欲しいと思います。
パンプキン・シザーズ Lady of Scissors 編 Vol.1 (初回限定生産) [DVD]
岩永亮太郎原作・月刊少年マガジン連載の
「パンプキン・シザーズ」TVアニメの第16〜18話までを収録したDVD6巻です。
水道局を舞台にした事件は帝国内部の戦いに発展し、事態を困惑の渦に巻き込んでいきます。
Episode:16「斬り裂きし者」★★★☆☆
水道局の制圧に乗り出した各部隊を巻き込み動乱の戦いが幕を開けます。
今回の見物はなんといっても同胞すら敵とみなす第1部隊に
一人で挑むアリス少尉の殺陣場面です。肩から取り出すは2メートル級の両刃の大剣!
マルヴィン家次期当主「斬り裂きし者」の異名を明かし、豪快な武器を振り回し
挑む様がなんとも熱く痺れます。
Episode:17「なお救われぬ闇たち」★★★★☆
第14話から続く帝国軍内部闘争の完結編です。1課へ乗り込む課長の静かなる威圧感、
「斬り裂きし者」起死回生の逆転一撃が唸ります。901ATTオーランドvs908HTTハンスの
死闘が壮絶で、今まで以上に人間規格外の恐ろしさが滲み出ており目が離せません。
3課の存在が完全に道化として終わってしまうなんともしこりの残る物語です。
Episode:18「小さな戦力」★★☆☆☆
ステッキンを中心に構え、陸上3課の憂鬱と再出発を描いた繋ぎの物語です。
前回から落ち込んだままの3課のため、孤立暴走し続ける彼女のてんてこ舞いぶりに苦笑い。
しかし、彼女が3課に来た理由と、難民達の新たな旅立ちに重ねて描かれる微力でも
結果を出し続けることの大切さが胸に響きます。