ノクターン/カンパニュラの恋
ドラマのエンディングを聞いて、ジャズのスタンダードのような雰囲気のある曲だと即買いしました。
ただ、ノクターンの歌詞(英語)を見ると残念……。adoreとtearがそれぞれ二回でてくるなど、いかにも語彙の少ないノンネイティブが作った直訳調な英詩。曲の盛り上がりと歌詞の尺もあってないようで無理やり感があるし、ショパンのノクターンということで多少のメランコリックは大目にみるとしても、運命の恋人やら真実の愛とは見返りを求めないとか最初から最後まであまりにも乙女ちっく。この歌いにくそうな曲を見事に歌いきっている平原には拍手。
カンパニュラの恋は平原が作詞したそうだが、こっちの歌詞はせつなさ加減がとてもよい。難を言えば、サビ以外のアップテンポなアレンジはかすかに違和感あり。好みを言わせてもらえば全編しっとりがよかったなぁ。
いろいろ辛口なダメ出しはしましたが、なにより平原綾香のしっとりした歌声が心地よく、余韻の残る名曲です。
Path of Independence
「path of lndependence」「ノクターン」で始まり、「朱音」「今、風の中で」を経て「カンパニュラの恋」「To be free 」で終わる本作は、平原綾香と言う歌手の全てを収録したCD です。歌唱力、表現力、人間としての魅力等など。『マイ・クラシックス3』までの作品群のなかで最高傑作ではないかと思うほどです。それくらい、全ての曲が素晴らしく、完成度が高い。また、平原綾香と言うひとは不思議なひとで、悲しい思いをしているひと、苦しい思いをしているひとに寄り添う才能をもっている。だから、私たちは彼女の歌を求めるのかもしれません。別の言い方をするなら、私たちには平原綾香と言う歌手がいる、と言うことです。誰でも何かに悩んでいたり、生きるのが苦しい、辛いと感じる時があります。それらの辛さを解決してくれる訳ではない。しかし、寄り添っていてくれる。平原綾香のこのアルバムは、そんなCD です。
ポール・モーリア全集~オリーヴの首飾り
オリジナルアレンジの代表曲が多数収録されていて、ポール・モーリアの曲に初めて
接する人には良いかも知れません。
しかし!いかんせん音質が悪すぎです!オリジナルの音源の録音があまり良い状態では
ないのかもしれませんが、一応デジタルリマスターされているのにこれではちょっと・・・
まあ、この値段だから仕方ないのかもしれませんが。
どこかで聴いたクラシック ヴァイオリン・ベスト101
入門編としては最高だけど、いい所で終わってしまうのもあるのが、残念。「この曲は本来○分あります」と解説にあれば、新たにCDを買いたくなるのですが。
恋のアラフェンス/塩田美奈子 ベスト・セレクション
高音域と低音域が外れる?
そうだと思いますが、でも良いじゃないですか。
外れたとしてもこの歌をこんなに魅力的に歌える歌手を私は知りません。
鮫島有美子さんがこの曲を歌っているかどうかは知りませんが(私は聞いたことがありませんし、確かに聞いてみたい気はしますが)、歌っているとすれば、彼女は彼女なりの歌い方で魅力的に歌っているのではないでしょうか。塩田さんも彼女なりの歌い方で歌っているのだと思います。塩田さんから、高音域でドキッとするような台詞を艶やかに聴かせてもらえばそれだけで満足するのですが、こんな考えは甘いですか?