天才バカボンのおやじ (1) (竹書房文庫 BO 1)
漫画内の台詞が浄書されていない点、バカボンのパパの名前が変更されている点のほかは、
とくにバカボン本編との違いが見えない。よく分からないが、バカボンの続編か番外編なのかな?
ということで、今までのバカボンが好きだった方にはお薦め。過去の焼き直しのような話も見られはするが……。
爆笑アカツカ TVショー~赤塚不二夫 アニメ大全~
現在に至るまでその個性豊かなキャラクターたちがCMなどで活躍中の、赤塚先生原作による歴代のTVアニメがらみの楽曲―OP・ED以外のものも若干含む―がCD1枚にまとめられた、おトクなコンピレーション。コンパイルは高島幹雄さんで、解説執筆には鈴木啓之さんも参加している。
初代『バカボン』の主題歌「天才バカボン」が、TVサイズとレコードサイズの2バージョン入っているのだが、これは、レコードサイズだと“これでいいのだ(イイノダ〜)”という合いの手が入り、それがTVサイズを聴き慣れた耳には違和感があるので、TVサイズもあわせて収録しちゃった、という(解説より)、うれしい配慮なのだ。
早い時期の作品のうち『おそ松くん』と『もーれつア太郎』の楽曲は朝日ソノラマ原盤で、モノラル。「おそ松くん」はTVサイズ(三保敬太郎さんが作曲し、藤田まことさんが歌っていた方の主題歌は、残念ながら未収録)。
『元祖天才バカボン』関連では4曲収められているが、そのうち「バカボンブギウギ」は主題歌シングルには入らず、オンエア当時、オムニバス・アルバムに収録されていたもの。コロムビアゆりかご会、こおろぎ'73に加え、意外に歌がうまいパパ=雨森雅司さんも歌声を聴かせる、ノリのいいレアな1曲。
“スーパー父ちゃん”が歌う(あまりうまくはないけど)、新版『ア太郎』の「がってん承知ノ介」はなかなかいい楽曲なので、誰かリメイクしないかな……、なんてことも思ったりする。
『アッコちゃん』の「すきすきソング」が、亜土たんご本人の歌でリメイクされていた、というのも意外だった(でもやっぱり、オリジナルの方がいいな)。
シメはもちろんの名曲「元祖天才バカボンの春」。
ということで、66年『おそ松くん』から98年『ひみつのアッコちゃん』まで、赤塚先生が遺した大いなる遺産の一端に、このCDで触れてみてはいかがだろうか。