川口ホームラン王ひ~くんのめきめき動画館

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太陽が照らす世界 -山- 「空」「山」「海」の中で一番神秘感というか、仏教的な悟りの香りが高い作品だと思います。
以下、あくまで個人的な感想です。
「いのしえの道」情感たっぷりのストリングスが、琴線にふれると涙が止まらなくなります。要注意です。
「遠い日の記憶」袈裟衣、マニ車、ほこりっぽい赤い大地、などの光景が鮮やかに浮かんでくるようです。この仏教的な感触、たまりません。喜多朗の作品にも仏教をテーマにした「空海」シリーズがありますが、なんというか、あちらは「仏教っぽい」ぼんやりした感じですが、こちらは仏陀や弟子たちのほこりにまみれた足元がみえるかのような鮮やかさで迫ってきます。「悟り」という言葉が好きな方におすすめです。

カラー図解でわかるジェット旅客機の操縦 エアバス機とボーイング機の違いは?自動着陸機能はどういうしくみなの? (サイエンス・アイ新書) この手の書物を手にするのは、航空機マニアかフライトシムプレイヤーも多いと思うんですね。しかし、この本はマニアを唸らせるとまでは行かなかった。残念。
 例えばオートパイロットのことに触れられていたんだけど、エアバス機とボーイング機でそれぞれどのようなモードがあって、PFDの表示も含めてどのように違って、それが推移していくのか、それぞれのオートパイロットの設計、設定思想はどう違うのかなど、全く触れられていなかったですね。ちょっと臨場感に欠けます。パイロットのコールアウトの台詞なんかももう少し詳しく解説してもらうと臨場感があったと思うんですけど、とにかく、臨場感に欠けました。これに尽きる。う〜ん、残念!
 スロットル(スラスト)レバーの動きや機能の違いは上手く解説されていたんですけど、オートパイロットのモードとの相関に触れられていなかったので、逆に素人には意味が分からなかったかもしれませんね。ついでに、「自動着陸機能はどういう仕組みなの?」って、さらっとしか書いてなかったけど…。
 ということで、マニアを唸らせるまではいきませんでしたね。ほんと、残念。絵が綺麗だったので買ってしまいましたが、まあ、今まで買ってきた航空機関連書籍を上回る情報はそんなには含まれて無かったですね。この意見を参考に是非改良してください。

恍惚の人 [DVD] 『銀座カンカン娘』を見た翌日に、この作品が届いた。高峰秀子の役柄のシリアスな転換振りに度肝を抜かれた。高峰が49歳の作品だから、僕の現在と同年代になる。高峰ファンに昨今、急速に転化した自分としてはレンタルでなくて、現物を購入したのは旨い買い物をしたと自得している。庭に咲く白い花に、老父の森繁がうっとりと見入る、この作品の見せ場だと思うが、この一瞬の表情こそ題名の通りの『恍惚』の瞬間なのだ、というアピールを森繁の演技に感じた。そして健常人と自認している人々には体験することの出来ない世界、味わい伺い知ることの出来ない『美』の世界が厳然として存在し、不憫と見做されている認知症の人間にこそ、つかめる事の出来る、そういう『恍惚』に浸れる世界があるということ、認知症という扱いを受ける人々の健常人への密かな、ある種の優越性というものを表現しきったシーンと感じた。老父が亡くなったあとで、老父の孫が、母の高峰に投げかけた、ひとこと「もう少し生かしておいても、よかったね」に、高峰が慄然とした表情をする、この一瞬の表情に、嫁として、実の血の繋がった息子や娘よりも、誠心誠意、老父に深い愛情を体当たりで示してきたが、おもてには表さなかったが心の深奥で抱いていた本心、それは自分自身が一番自分のなかに存在していることを恐れていた感情、人に覗かれたくない本音というものを息子にいとも造作なく見破られていたことへの驚愕、そういう感情の襞を高峰は見事に表現している。高峰の作品の随所で見られる高峰の十八番、一瞬の表情に無限の言葉を込めるという天賦の才、これがこの作品においても、ラストシーンで十全に発揮されていた。そういう高峰ファンとしては舌鼓をことさら強く打たせてくれる作品であった。
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