あずまんが大王 2年生 (少年サンデーコミックススペシャル)
オリジナルをちゃんと読んだのが「よつばと!」を読んだ後だったのと、そのとき既にあずまんがスタイルの4コマが溢れるほどあったからか、自分の「あずまんが大王」に対する評価はあまり高くなかった。
しかしこの新装版を読んでみて、自然とおもしろいと思えた。特に2年生編は初めて読んだ話もあり、単純に新鮮だったというのもあるだろう。だが、日常に笑いを散りばめるセンス、言葉選びや間の使い方の上手さは、改めてさすがだ。そして、ストーリー性のある話を4コマで描くことの意味も、ようやく分かった気がする。
僕はかつてこの作品をキャラ漫画だと評価したし、爆発的に人気が出た要因はそこが大きいと思っているが、それだけじゃないことを再確認させられた。
内容・作画ともに加筆・書き下ろしされたもののほうが、断然良い。だが雰囲気は当時と同じものになっている。これは今もちゃんとキャラクターが生き続けているという証拠だと思う。
今では珍しいものじゃなくなってしまったというのが、事実としてある。大きく括って「萌え系4コマ」のパイオニアたる、当時の斬新さは薄れているはずだ。新読者は良くも悪くも、過去の名作として読むことになる。
それでも、作者自らに新たな息吹を吹き込まれ、ただの復刻ではなく「今」をターゲットとして新装されたことは、決して一大ブームを起こしたという時代的な評価だけに満足しない「あずまんが大王」の普遍的なおもしろさを証明している。
21世紀の4コマの始まり、そしてまだまだ終わらない名作漫画だと、今だからこそ強く思う。
あずまんが大王 (1) (Dengeki comics EX)
この第1巻の表紙をみただけでは、ただの「女子高生ものの4コマ漫画」という感じではありますが、その内容は、非常に不思議な感覚に陥ってしまう程の出来となっている、4コマ漫画です。はたして4コマ漫画と言ってしまっていいのか、と迷うほど、「4コマ漫画の新境地」を開いている傑作と言えます。
まず、10才の天才女子高生「ちよちゃん」を始めとするキャラたちの設定が見事。全員の個性や役割などの設定が充分内容に反映されていて、ファンの間では人気投票が絶えないほど。
そして内容やストーリーも、高校生活をベースに、非常に面白くアレンジされています。
決して大笑いするギャグ4コマではなく、読むと不思議な感覚に陥ってしまう、まったりとした漫画です。アニメも始まり、非常にオススメできる1冊です。
あずまんが大王DVD-BOX
廉価版でこの価格はちょっと高いんじゃないかなぁって言うのが本音です
普通に揃えるより安いんですがこの価格ならそれなりの特典が欲しいところです
人気作だからこそある程度の特典は付けるべきなのではと思ってしまいますね
仕様もいただけません
OP、EDがそれぞれのディスクの始めと終わりのみでアイキャッチはまとめて収録
せっかく中毒性のあるOPと清涼感のあるEDなのですからやっぱり各話のはじまりとおわりに聞きたくなってしまいます
大好きな作品なのでこれらが手直しされたboxが安価で出るならまた買ってしまいそうですね
あずまんが大王 第3巻 @3年生 (初回限定生産版) [DVD]
人気があるというので原作本を見たのですが、その時は独特の世界観を理解できませんでした。
しかし、アニメでは本では分からない話の流れが見え、はまってしまいました。この巻では、ちよちゃんと共に修学旅行にドキドキし、卒業式で涙すること確実です。
今では原作本も楽しく見ることができるようになりました。本当に「あずまんが大王」のアニメに出会えて良かったです。
あずまんがドンジャラ大王
あずまきよひこ原作「あずまんが大王」のドンジャラ。
登場キャラクターがドンジャラで勝ち抜く内容。
格闘ゲームさながら、クリアしていく度に使えるキャラクターが増え、
最終的には12のキャラクターが使えるようになる。
難易度もかなり低めで、麻雀ゲームに良く見られる終盤の敵がありえない程強くなったりする事はほとんど無いので安心してプレイできる。
さらに逆にプレイヤー側だけに使用可能なイカサマ技が出来るようになっており、初心者でもかなり勝ち進める事ができるようになっている。
ストーリーは当然完全オリジナルだが、
(にゃも・ちよ・榊→ラジオ体操)、(とも、大阪、神楽→ボンクラーズ)など役が原作に即した内容になっている。
勝ち抜きは短期決戦なので役を知っていないとかなりつらいゆえ、ファン以外は手を出さない方が良い。
システムに関しては精通したスタッフがいたのか、飛ばせる場面はスムーズにスキップ出来るようになっており、
全般的に円滑にゲームを進める心配りのようなものが感じられる。
やや長めの捨てハイ動作以外に不満はあまり無い。
このゲームは何よりデザインの良さが光る。
キャラクター以外の、システム周りのグラフィックデザインはすっきりとシンプルで
余白をうまく使っており、ゲーム中は随所にセンスの良さを感じさせられた。
また、音楽もオリジナルだが良い。
ただ前述の通り、捨てハイの動作に一定の時間がかかる為テンポが悪く、麻雀型ゲームとしてはとても快適に遊べるレベルの物ではない。
全般的にも物足りない部分は少し感じられるが、これは値段相応と言ったところだろう。
だがここは『麻雀』では無い『ドンジャラ』と割り切り、卓の上を歩き回る3Dキャラを眺めながら、原作同様まったりと遊べば結構楽しめる一本。