リモート Vol.1~5 DVD-BOX
ひさびさ土9らしい、印象に残る作品。
婦警くるみ役の深田恭子の可愛らしさも然ることながら、
引きこもり警視の設定の氷室・堂本光一の存在感が圧倒的に良い。
脇を固めるKONISHIKIや捜査課の面々も良い味を出している。
外で捜査するくるみと、それを携帯でリモート操作する氷室。
明と暗という異なるキャラクターが、難解な未解決級の事件を
時には反発しあいながら、時にはお互いを思いやりながら解決していき
ラストに向けての二人の関係が気になる展開も必見。
このシチュエーションでの第二作も期待したいものである。
ファイナル・コンサート-070328 [DVD]
↑というタイトルで1年をかけて始まった宮本文昭最後の日本全国を巡るツアーの、最後の公演。(実際には31日のトッパンホールの公演が最後。大所帯でやるのはこの東京文化会館が最後)
宮本さんはこの前も日本全国で公演をされており、「口の中が血の味がする」と仰っていたくらいハードスケジュールで吹いて吹いて吹きまくっていらっしゃいました。公演は自分の最後を締めくくる演奏にふさわしい、リラックスしつつも気魄あるものでした。(7時開演で、喋りすぎて終わりが10時過ぎてた)
CD化はされていないものの、本人お気に入りのカッシーニの「アヴェ・マリア」が収録されています。1本ピンと筋の通った凜とした演奏です。これだけでも買いだと思います。(笑里さんの「SMILE」には笑里さんメインの父娘競演ヴァージョンが収録されています)
宮本さんと親しい溝口肇さんや渡辺香津美さん、鳥山雄司さんなど、錚々たるメンバーが出演しているという点でもすごい公演でした。できればCDでも出して欲しいです。
中西俊博 ゴールデン☆ベスト No.1
中西俊博の最初のアルバム『不思議な国のヴァイオリン弾き』を聴き初めてから四半世紀が過ぎました。デビュー当時、お洒落でジャジーな雰囲気を醸し出すヴァイオリニストとして注目を浴びていました。
中西さんは、1956年生まれで東京芸術大学を卒業しています。その後、東京芸大卒のジャズ・ヴァイオリニストは多い訳ですが、ステファン・グラッペリとも共演しているヴァイオリニストはそういないでしょう。
TV、CM、舞台での音楽監督やライヴ活動をしており、数多くのアルバムを発表しているということからも実力ぶりが伺えるでしょう。クラシックの奏法を身につけながら、日本ではまだあまりいなかったジャズ・ヴァイオリン奏者として貴重な存在でした。
2曲目の「A Touch Of Breeze」ですが、銀行のCMや朝の番組のテーマ・ソングとして流れたこともあるようですが、爽やかで伸びやかな音色は万人に愛されるでしょう。その卓越した曲作りの才能は、聴く者を魅了し続けています。
「ノスタルジア」の温かく懐かしい音色に癒されています。イージー・リスニングのジャンルに入るような軽やかさと親しみやすさがありますが、奏でられる音楽の質の高さは全く違います。
BGMとしての心地よさが伝わるのは間違いありませんが、ともすれば曲想の軽さや明るさが、重みや渋みに欠けることもあり、15曲を聴き通すと印象に残りにくいかもしれません。
久しぶりに中西俊博の世界に浸りながら、そんなことを感じています。