FIVE(数量限定生産)
8年ぶりのミニアルバムが遂に発売されたわけですが、今回は全部新曲で前作同様全曲PVが収録されてます。
ミニアルバムにしても少なめな5曲しかないから実際の時間はあっという間ですが、全くそう感じませんでした。
各楽曲のクオリティーが高いから聴きごたえと全体的なクオリティーは飛び抜けて高いです。
またジャケ写やブックレットのアートワークも、素晴らしい出来栄えです。
CDのみのジャケ写も素晴らしくて初めて同じCDを欲しくなりました。(まぁお金的に余裕がないので我慢しますが…)
1曲目のprogressはあゆらしいロックチェーン。
キャッチーなメロディーだし歌詞も聴いた人に勇気や希望が芽生える様なものでLove songに続く近年の名曲だと思います。
他の方も書かれてましたが前向きな歌詞とは反対にあゆの歌声にわずかな迷いが感じられる辺りもこの歌を引き立たせる部分だと思います。
PVに関してはあゆの登場があまりにも少なくてちょっと残念でしたが、逆に意味深でたまにはこういうのもアリかもしれません。
2曲目のANother songはDream ONでもコラボしたAAAの浦田とフィーチャリングしたあゆにしては珍しくて新鮮なR&Bバラードの楽曲。
あゆの優しい歌い方と綺麗な歌声で凄く魅力的な歌になってると思います。
PVは浦田がとにかくカッコイイです。
あゆも大人な雰囲気で素敵ですし、ダンスシーンもバッチリ決まってて好きなPVです。
3曲目のWhy...もフィーチャリング楽曲。
コラボ自体は浦田とのコラボが最近多いですが、13年の歴史であまりコラボして来なかったあゆがコラボする事自体新しい試みですが、今回は新人JUNOをフィーチャリング相手にしてる辺りにもハングリー精神を感じました。
JUNOは韓国人だけあって男性でいながらかなり綺麗な歌声です。
あゆとのハモリがとても綺麗に決まっているし、失恋がテーマの歌詞ですが、そこはベテランですから最近多い様な失恋ソングとは違います。
PVは妙に芸術チックな内容ですが、上手いこと歌詞の内容を表現してると思います。
4曲目のbelovedはあゆらしいバラードで久しぶりにボロボロ泣いた歌で、とにかく歌詞が良いです。
この歌良すぎて逆に説明は要らない気がします。
PVは有名な写真家レスリー・キーが監督しています。
海でのシーンがメインで白い服のあゆが可愛らしいし、子供達とあゆが笑い合うシーンは歌詞とも重なって心が温かくなります。
5曲目のBRILLANTEはオカルトチックで今までに無い曲です。
I am...に少し近い気もします。
あと、呪文の様なコーラスが印象的で頭から離れないです。
歌詞の内容もなんだか意味深…
そしてこのPV衝撃的すぎます!!
監督はbelovedと同じくレスリー・キーなんですが、同じ監督が撮ったPVとは思えませんでした。
PVのラストは正直下手なホラー映画より怖かったです(笑)
メイキングも各楽曲収録されていて面白いあゆから真剣なあゆまで作品に対するあゆの姿勢がしっかり記録されています。
あと全曲聴いて思ったのが、あゆの歌声が優しくて綺麗になったし歌唱力も上がったなって言うのと、元から感情を込めて歌うのが上手い人でしたが更に感情的な歌い方になって深みが増したなという事。
最近のあゆは一時期声の出なかった苦しい時期から脱却して歌唱面も作品のクオリティーも良い方向に向かっているので次回作も楽しみです。
とにかく素晴らしい出来で、今のあゆの魅力がギュッと詰まったアルバムです。
確実にあゆの歌声も進化しているし、必ず聴いたあとに何か心に変化が訪れると思います。
そのくらい素晴らしい5曲でした。
たった5曲と思わず、一人でも多くの方に手にとって貰いたいアルバムです。
PIZZICATO FIVE JPN
ピチカートファイブに興味を持って、当時出たばっかのベストを買った。いい曲ばっかで聴き易いなぁと愛聴してた。最近聴きなおしてみたらびっくり。センスいいのはもちろんだけど、ベースもドラムも活き活きしていて、すごいグルービー。ずーっと音楽聴いてこの7年ほどで耳が肥えて聴く音楽もだいぶ変わったつもりだったけど、こんな身近に上質な音楽があったんだなあ、と再確認してしまった。
外国のでかい音楽サイト見て、ピチカートの評価がすごく高いことに今日気づいた☆YMO以降の日本のアーティストで一番の成功を収めたのは間違いないけど、ポップスというフィールドにおいていつもどおりの服を着て外に出て行って日本語使って受け容れられたってのは、実はYMOの成功に匹敵する位すごいことだと思う。
メジャー挑戦でも成功する人は自分の根本のスタイルを崩さないよね。なんで毎回全米デビューする人たちは、あっちに合わせるのだろう?投げたことのない変化球でいきなり三振をとろうとするのだろう?