武器としての決断思考 (星海社新書)
京都大学の講義の内容をまとめたもの。基本的なロジカルシンキングの方法に大部分が割かれている。
論理的思考方法ができる人にとっては簡単すぎるという印象かもしれないが、これが苦手な人や、ディベートを合理的に進める方法を知りたい人にとっては、極めて有用かも。変化の激しい現代社会で生き抜くためには、'(1)自分の頭で考え'(2)判断し(3)行動しなければならない。この(1)'考える方法についての思考方法を伝授してくれている。文体は読みやす、2時間半くらいでいっきに読み切れた。私(大学生)はロジカルシンキングは苦手ではないが、読んでいて、なるほどと思う部分も結構あった。学生や新社会人は読んでおいて損はないと思う。
リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと
今日、4月1日、新入社員の入社式があったところも多いかも知れませんね。
「ひとりに1冊」、必携の本です。
p53「リッツ・カールトン・ホテルはお客様への心のこもったおもてなしと快適さを提供することをもっとも大切な使命とこころえています」
この言葉を具体的に、著者の体験を抱負に盛り込んで書かれています。
「快適さ」「感じがいい」「心くばり」とは、どのようなことなのか?
経営者のリーダーシップにも、従業員に仕事を求めるだけではなくて、スタッフの幸せにも言及されています。
p63「それはリッツ・カールトンが顧客満足同様に、従業員満足にも徹底的にこだわっているからです。」
心くばりが大切です。
挨拶、そして名前を覚えることから、すべては始まります。
そして、自分の名前を覚えて頂くのです。
10年間、平日、毎日、限られた環境の中で顔を合わせているのに、「名前を知らない」という人に、驚いたことがあります。
それは、関心をもたれない存在ということです。
関心をもたれるほどの魅力的な心くばりが、ブランドになるのです。
会社のブランド力で威圧的に仕事をしている人に、閉口したことありませんか?
心くばりは、会社を超えた魅力、その人、個人のブランド力になります。
その従業員の個々のブランド力によって、会社の評価も高く押し上げられます。
今、この本、2度目を読みました。
これからも、何度も読み返しながら、リッツ・カールトンの精神を学びたいと思います。