僕と日本が震えた日 (リュウコミックス)
『都市被災編』・・鈴木みそさん一家のその日の体験と浦安取材。
『書籍流通編』・・出版業界への影響。
『先端科学編』・・高エネルギー加速器研究機構の被害とガイガーカウンター。
『日本経済編』・・経済学者の見通し。
『食品汚染編』・・放射線と食べ物の安全。
『東北取材編』・・福島、宮城、岩手取材。(11年11月)
今回鈴木みそさんのルポで特徴的な、デフォルメやパロディはかなり控えめです。
(北◯ネタやノックアウトマウスなど、、一応あるという感じ)
ギャグもかなりおとなしめで、中には違和感を感じるものもありました。
だけど『身内には…』ということで、書籍編ではずずいと喰込むいつものみそさん
らしさもあります。ここではお金も絡む内部事情など興味深い。
元々主張はするけどひきずらない、押し付けない作風の方ですが今作は主張も
あまりなく淡々としています。笑いやメッセージはほとんどないです。
でも抑えたテンションでもわかりやすさはさすがです。
経済編は『オーソドックスな経済学』を否定している学者の一方的な弁なので、
反対の立場の人の弁も聴きたかったですね。ここだけバランスを欠いた印象。
みそさんは原稿料を義援金とされたようで、本を買う事で義援金の負担にもなるそうです。
コミック 銭 1巻 (Beam comix)
交通事故で死にそうになった少年の下に現れた先輩幽霊(?)ジェニーが命の値段を計算するところから物語が始まる。
1巻では命、漫画家、アニメーター、コンビニなどの内幕を教えてくれる。今まで考えてもいなかった業界の収益構造などが知れて面白い。