FINAL BEST LIVE HEAVEN~LIVE&CLIPS~ [DVD]
T-BOLANファンには垂涎のDVDです、個人的には名盤『BABY BLUE』収録曲「あふれでる感情」「ウォーキンインザレイン」のライブ映像をDVDで観たかった、ファンに惜しまれつつも自然消滅的に解散した彼らT-BOLAN、しかし日本音楽史に確かな足跡を刻んだT-BOLANの伝説となったライブ映像作品です
泥だらけのエピローグ
ヴォーカリストの森友嵐士さんがT-BOLAN解散時に出した自伝エッセイ。
このエッセイには、今まで発表した詩と合わせて、
森友さんの少年時代から、T-BOLAN解散時までの、エピソードが書かれています。
自分は、結構有名人の生活の裏には、興味深いため、興味深く読めました。
また、森友さんの文は、非常に前向きな面があり、
色んな事を考えさせられたり、勇気づけられたりしました。
T-BOLANが好きな方もそうでない方も、一度読んでみてはいかがでしょうか?
男女七人ネット心中―マリアはなぜ死んだのか
この本は、2004年10月に起きた男女七人を、その中心とされるマリアという女性と交流のあった著者による検証と、昨今流行(?)のネット心中についての考察本。
このマリアという女性は、T-BOLANのボーカル、森友嵐士の元妻で、「マリア」という曲で歌われていた女性。
著者の浅井哲也氏は、急増するネット心中に対し、そのきっかけとなる自殺系サイトを規制すべきだという意見とは、一線を画している。
それはなぜか?
死にたいと思って、自殺系サイトにアクセスをした人が、サイトで同じように行きづらさを感じている人々の出会うことによって、「生きよう」と思うことができる。
「死にたい」という価値観を共有することによって、はじめて「生きる」という感情が芽生えるという逆説がそこにはある。
何かよくない出来事が起きると、それに対して僕らはその犯人探しをする。
人が自殺するのは、インターネットで自殺系サイトがあるから。
インターネットはただのツールである。インターネットに人を自殺に導く力はない。
問題にすべきなのは、生きづらさを抱えた人々を生み出し続け、彼らをインターネット以上の世界より大きな価値観を提供できない社会にあるのではないか。
R35 Sweet J-Ballads
このオムニバスはなぜヒットしたのだろうか。
確かに、大ヒット曲を揃えたからということもあるだろう。
でもそれだけじゃないと思う。ここでは30歳ではなく35歳というところがポイントなのだ。
もちろんこのアルバムはさまざまな年齢層で受け入れられるだろうが、35歳で生じてくる、大人のどこか不安で微妙な心理状態を見事に突いてきていると思う。
そしてこの曲順がいい。特に4曲目「Get Along Together」から8曲目「クリスマスキャロルの頃には」へ至る流れ、そして14曲目の「壊れかけのRadio」からラストに「世界中の誰よりきっと」を持ってくるあたり。
この曲順を意識的に考えたのならさすがであり、この展開にこそ35歳であることの意義がある。
もちろんオススメの一枚。
あと、似たような企画ですが、2枚組、30曲の「クライマックス」もいいよ。
BEST OF BEST 1000 T-BOLAN
1000円は驚きましたね。ビーイングのベスト乱発荒稼ぎは常套手段ですが、こういう価格帯ならえげつなさは感じませんし結構良心的だと思います。
最近某ボクサーが熱唱して(19歳の彼が15年前のボランを知っているのか不思議ですが)、若い子達にも浸透しているかもしれない。けど、どうせならボランの曲全部を知って欲しい。
あの頃(90年代前半)は、それこそ帰宅後毎晩ラジオをONにする生活だったけど、一番好きな歌手を挙げるなら迷い無くボランを挙げる。彼らの武器である、シンプルなフレーズで心震わす哀愁メロディ、森友の魂焦がすハスキーボイス。
ボランの魅力のもう一つとして、既に解散しているだけに、昔の思い出が切ないほど紐解かれる部分もある。例えば♪10などを聴くと初々しい坂井真紀の記憶と共にカセットで聴いたあの頃を思い出すし、ポケベルでの色々な出来事などフッと沸いてくる。ボラン程懐かしい気分に浸らせてくれる歌手もそうそういない。
しかし、そういう「思い出」に浸る事のできない今の若者でも差し引いても余りある魅力満載だ。完璧な楽曲もさることながら、当時は「ボウイの直系」という例えが音楽雑誌で度々引用されたが、それが適切かどうかはともかく、幾世代にも語りつがれるバンドという意味では、両者一致しているかもしれない。
今の音楽、バンドではけして再現できない、あの頃のTBOLAN是非見つけてください。