日本誕生 [DVD]
名前だけは知っていながら、なかなか見る機会がなかった映画です。読後感は驚くべき映画という一言につきます。構成は、日本の建国神話と日本武尊(タケル)の遠征がパラレルに進行するという形になっています。神話の世界は、主にスサノオノミコトをタケルが想起する形でフラッシュバックするというつながりになっています。特撮を使って描かれた建国神話の世界は、古事記の古めかしい世界からのイメージ上の脱出を可能ならしめ、神話の持つダイナミックで自由な世界が映像と音(音楽は伊福部昭ですよ)で感じることができます。天照大神が岩に閉じ困るシーンでは、多数の神々が登場し、見事なまでの猥雑でのびのびとして自由な世界が、天宇受女命(なんと乙羽信子)の踊りによって描かれます。もっともタケルの遠征も歴史上の事実ではないわけですが、ここは西国や東国での戦いが中心となるため、特撮とロケでダイナミックに描かれます。三船が演ずるスサノオの大蛇との特撮シーンそして剣のいわれ等の建国神話は、初めて気がつきましたが、このような映像で見てみると、限りなくワーグナーの「指輪」を連想させるものです。そしてタケルやスサノオも三船の豪快なパーソナリティで演じられると、その政治性のなさは、限りなくsiegfriedとの共通点が浮かび上がってきます。もっともタケルの最後の締めくくり方の叙情性は、「指輪」の「神々のたそがれ」のエンディングとは異なる世界観に染められているのはいうまでもありませんが。白鳥が最後に舞い上がるシーンはこの異なる世界観を見事に映像で象徴したものです。もっとも、「やまとは 国のまほろば」はちょっと違うシーンで歌われますが。最後に若干の野暮な政治的な当てこすりをさせていただくと、製作された1959年という時代は意味深なタイミングです。占領が終わったのが1951年そして高度成長が1960年とすると、その間のエアーポケットともいうべき数年の間だったからこそ、おそらくこの後は忘れられてしまうことになる建国神話の映像化が可能だったのでしょう。作品のエンディングの古事記からの逸脱と景行天皇の描き方、そして「話し合い路線」への言及も戦後に解禁された歴史観の反映を見ることも可能です。
現代語古事記: 決定版
今年は古事記編纂1300年にあたる年です。
古事記の原文を読みこなすのは至難の業ですが、昨年出版されたこの本は古事記の内容を極めてわかりやすく解説した読みやすい本なのでお薦めです。
日本の神話を知ることで、それぞれの神様の由来や役割を知ることができます。
その結果、神社参拝の意味がより深くなることは間違いありません。
DANCING古事記(紙ジャケット仕様)
田原総一朗が東京12チャンネルで製作した『ドキュメンタリー青春』シリーズに山下洋輔トリオが早稲田大学本部のバリケードの中で演奏する「バリケードの中のジャズ」という企画があった。このCDはその時の演奏を収録したもの。1969年当時の早稲田大学では小野田派(中核派から分派)の彦吉常弘らが結成した黒ヘル全共闘が、革マル派と大学当局の馴れ合いを批判し、第二学館および本部をバリケード封鎖し占拠していた。この企画は、黒ヘルが勢力圏外の大隈講堂にあるピアノを持ち出し、バリケードの内側で山下トリオが演奏するというものだったらしい。後に、立松和平がこの事実を空想的に改変し、山下らが黒ヘルと革マルのゲバに巻き込まれ血反吐を吐く、という『今も時だ』という小説を書いた。
『Dancing古事記』はかつて自主製作盤として麿赤児プロデュースでLP化されており、幻の名盤であった。LPからの復刻であり、マスターからの復刻ではないためLP由来と思われるノイズが混入している。
CDには彦吉氏のアジ演説も収録されている。肺の病気で長期休養していた山下洋輔の復帰後第1作。中村誠一のサックス、森山威男のドラムによる、第一期山下トリオの出発の貴重な記録。後年のリフ一発で劇的に音楽進行が変化するという楽曲パターンではなく、むしろセシルテイラーユニットのように、音楽がジワジワ変容しながらクライマックスを迎えるという構成になっている。演奏は、素晴らしい。
めろめろんさくら組 (メガストアコミックス)
かなり特殊な絵ですね。巨乳キャラでもやたらと身体の線が細い。
表題作シリーズ。冴えないメガネ主人公のハーレム物語。最終ヒロインは「さくら」。らぶエロ。膣穴を指で広げる描写がエロい。でも、なかなかキスシーンがないのがイタイ。ついでにいっておきますと、毛深いわけではない男(←主人公)の太股の毛をわざわざ描かなくてもいいですからっ。汚く見えるだけですからっ。
・さくら:幼馴染。巨乳。喧嘩番長。
・ナディア:シベリア帰り。巨乳。ソバカス。ツインテール。
・あかり:妹系。貧乳。
・はぐみ:貧乳委員長。アナル好き。
・奈菜:お嬢様。巨乳。
・1:さくらに中出し
・2:あかりに外出し・さくらに中出し。
・3:ナディアに中出し。
・4:はぐみのアナルに中出し
・5:あかりに中出し、失禁。
・6:奈菜に中出し。さくらに中出し
・7:さくらに中出し
・8:さくらのアナルに中出し
・9:はぐみのアナルに中出し
・10:さくらに中出し、アナルに中出し。はっぴーえんど。
逍遥 神々しき日本の原郷 古事記 [DVD]
滅多に足を伸ばしては出かけられない所を、一持間程に纏めてあり、とても役に立ちました。口承されてきた日本語での話を漢字で表した為の誤解がありますが、仕方ないでしょう。気になるのは、初めの方のなれーしょんで「。。。荒唐無稽な。。。」と断定していましたが、これは行き過ぎです。「。。。荒唐無稽と思われる。。。」とすれば、と良かったのに、と思います。大事なところでら、これで星ひとつ減点です。これを除けば、古事記に初めて接する人達には、良き案内となるので、どなたにもお勧めです。アメリカ在住ですので、このようなものが懐かしくなります。よく作ってくれました。有難う。