現代中国を知るための50章 【第3版】 エリア・スタディーズ
台湾の馬英九中華民国総統は、選挙期間中から、対中関係について、
1、中国とは統一しない
2、台湾は独立しない
3、武力行使は行わない
という「三つのノー」を主張してきた。
また中国が求める「一国共識 各自表述懐」
(中国は一つという認識は共有するが、その解釈は各自が行う)
という立場を出発点とする立場を表明している。
中国と臺灣ははいまや現状維持を望んでいるのだそうである。
項目別に分かれており端的に中国を理解する際に、
大きな助けとなるのが本書である。
歴史が語る湊川―新湊川流域変遷史
明治開港後の神戸において新しい「神戸」と昔の「兵庫」を分断する「湊川」(旧湊川)を付け替える事業が最大の行政課題であった。私は神戸の地形からみ
て海上へ突き出た和田岬と東川崎に着目し「古湊川」がいつ「旧湊川」に付け替えられたのかに かねてから関心をもっていた。それは平清盛の時代なのか織 田信長の時代なのか、それが天井川として堆積土砂からもっと古い時代であると 一応結論づけられている。拍子抜けの感じだが、この流域変遷の歴史ロマン
がなお続くことに内心ほっとしている。