フランソワ・トリュフォー DVDコレクション (5枚組)
★ビクトル・ユーゴーの娘であるアデル・ユーゴーの出逢った一つの恋から始まる波乱万丈の物語。
これは彼女の生涯書き続けた日記の実話に基づくのだから。それも並みの恋する姿ではない。
文豪の娘だからかどうは別にして、観ていて「すざまじい」という表現が浮かんでくる。
イザベル・アジャーニは、この映画で彼女の存在の印象を決定付けた。
やや狂気を孕んだような彼女の美しき視線は、その後の出演作でも見られるが、アデル役ほど強烈な印象を超える事は未だにないのではないだろうか。
恋いこがれる相手は、ひとりの平凡なプレイボーイである軍人にしか見えない。
が、彼を世界のどこまでも捜し追い続けて、ついには狂気に至り、目の前にその恋人が現われていても気づかず、虚空を見つめたまま、ぼろぼろになった衣服で彷徨う姿が、強烈なパッションを持って描かれている。
トリュフォー自身の愛に対する価値観が現われているような感じがするのは、この後「隣の女」を重ねてみると、あながち間違いでもないのではないか。
★子供の登場する映画としては個性的な名作。
演出にプレッシャーを受けていない、そんな登場する子供のナチュラルな姿を当時、映画で観る事はあまり経験がなかった。
子供たちのさまざまな日常的なエピソードが、はらはらどきどき。しかも、フィルムの鮮明な映像の色彩が印象づよく、観終わって深い満足を感じた作品。
生き生きとした表情が全編にみなぎっているかと思えば、なかには、悪戯と犯罪のぎりぎりみたいな少年たちの日常もある。
家庭崩壊の少年の痛みもある。しかし一方、トリュフオー映画の中では明るい、太陽の光が感じられた作品かもしれない。
アパートの上階の窓から落ちる赤ん坊のエピソードは語り草になるほどだった。
このエピソードのドキュメントなカメラワークと映像はとくに記憶に残る。
高品質!白磁 ライオントリュフスープ(M) オーブン使用可能 白い食器/トリュフボール/高級食器/パイ包みスープ/ホテル食器/ポットパイ/パーティー
お値打ちという情報のみで購入。
届いた商品を見て、イメージしていたものよりも大きかった事・装飾は、とっての部分(ライオンの顔)のみでのっぺりとした感じ・・・と少しがっかりした点を挙げておきます。
しかし、お値打ちですのでシンプルな器がお好きな方にはお勧めです。
“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期 (ヴィレッジブックス)
まず、筆者であるデイヴ・ペルザー氏の“生きる力”の強さにとても感動しました。それが感じられたから最後まで読めた気がします。この本の後に3冊出ていますがそちらも一緒に読む事を強くお勧めします。
読みながら実際にこんな事が起きたのか?と確認したくなる事が沢山書いてありました。確認する為再度読むのも恐ろしい程、本を読みながら吐き気を感じたのは初めての事でした。純粋な子供であるがゆえに昔の優しかった頃の母親を信じ、その度にこれでもかと言う程裏切られ、たまらなくなって涙が止まりませんでした。なぜこんなにも狂ってしまったのか、母親の過去があとに続く本で知る事ができますが人間はこんなにも恐ろしい生き物に変わってしまう怖さと同時にペルザー氏からは人間の強さを知りました。
教育の怖さも知ったような気がします。回りの兄弟達も危害は加えられていなくても加害者であり被害者でもあると思いました。
あの状況で強く、たくましく、大人達からの偏見や世間からの冷たい言葉にもめげず生き抜いてこられた彼の勇気と強さに、強く強く心を打たれました。そして愛情を受けずに育った彼が人を愛し、我が子を愛し、自分と同じような事が二度とないよう、活躍されてる事は本当にすばらしい事だと思います。
これからの彼の人生が愛情にあふれ、暖かい家庭を築いていける事を心から願っています。