ファイナルファンタジーXI 電撃の旅団 編 ヴァナ・ディール公式ワールドガイド 2010 Vol.1
久しぶりの旅団本。
今回は2010年3月23日のVerアップ対応版。前半は最新要素であるメイジャン、
アビセアン、錬成等の記事。後半はカンパニエ、アルタナミッション・クエストの
攻略や、来たるレベルキャップ解放に伴って役立つであろうサポジョブ上げの為の
MMM、FOV、通常PTでの戦闘事情を取り上げ、更にメイジャン装備への旅団員の
見解も含めたジョブガイド等、幅広くまとめています。
他には開発者インタビューや、声優である中村悠一さん、加藤英美里さんのコラム、
恒例の旅団パラダイス等企画記事もしっかり入っています。4コマは104本。
自分は基本まったりプレイで最新事情には大抵疎く、今回も例に漏れずメイジャン
完全放置だったのですが、本誌で現状の全武器一覧と条件の分岐、結果どういう物が
出来るのか等詳細がしっかり網羅されていたので、ちょっと挑戦してみようかな?
という気持ちになれました。
他の旅団本と比べると少し割高な印象もあるものの、
ネットで攻略情報をただ読むのと違い、4コマでの解説も手伝って未知の事でも
分かりやすく間口を広げてくれたり、いつものページ下のミニコラムやお馬鹿企画等
読み物としても楽しく、それを思えば結構納得できる値段かな、と思いました。
テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー 2(特典なし)
前作では色々と不便だった部分が改善されています。
・ギルドが1つの場所に固定された。→前作はギルド毎に違うクエストだったので、ギルドをいちいち行ったり来たりしなければならなかった。また、ギルドが複数でなくなった代わりに、ギルドの拠点であるバンエルティア号がストーリー進行と共に部屋が拡張されたり、行けるダンジョンが増えたり、アイテムショップの品物が増えたりするようになった。
・レベルアップが早くなった。→職業の量、仲間の数が前作より大幅に増えたため、一人一人にかかるレベル上げ作業の時間が減り、有り難い。
・クエストの依頼を受ける時、いちいち依頼主の元に行かずに済むようになった。→クエストのやり取りが楽になった。
・パーティーの編成時、シリーズキャラが加入を断って来なくなった。→好きなキャラと好きなだけ冒険出来る。
・秘奥義に書き下ろしカットインが入った。→シリーズファンには嬉しい限り。
その他にも、前作と比べてシステム面の改善が多く見られ、確実に進化したと言えるでしょう。
何より、シリーズキャラクターの大幅増加は、やはり魅力的だと思います。
少しだけ欲を言えば、戦闘中のボイスのバリエーションを増やして欲しかったり、無理やりにでも秘奥義の無いキャラに秘奥義が欲しかったです。
とにかく、前作を楽しめた人は勿論、シリーズファンで前作の出来が物足りなかった人もやってみてはいかがでしょうか?
自分は前作はラスボスまでクリア出来ませんでしたが、今作は進行がスムーズで素直に楽しめるので、途中でダレずにプレイ出来そうです。
錯乱のニューヨーク (ちくま学芸文庫)
オランダ人建築家コールハースは、本書でマンハッタンの発展形態をまるで「主体」の自己成長のように描写していく。自らをニューヨークの「ゴーストライター」と称するコールハースの叙述の方法に、「建築史」あるいはその語り口を知らない僕などは、終始とまどいを覚える。しかしそうした叙述手法が、ニューヨーク内在的なその発展の可能性と限界を語るうえで、有効であるということも読み進めていくと明らかになっていくのだ。彼の言うマンハッタンとは、欧州的な「歴史ブロック」を顧みない。格子状の街路構成は、置き換えと「過密化」による、無限とも思える開発自己運動を可能にしたのである。つまるところその資本主義的開発は、ニューヨークにおいてもっとも「自然」な空間布置を獲得したのだ。「摩天楼」の発生はその必然であり、そのものが「空想性/理想性/イデオロギー性」を体現していくのだ。(本書のコルビジェがそうであるように)あらゆる批評・批判はそれとして自然的傾向に充填されていく。そしてその限界は、「全否定」によってしか全面露呈されないということは、本書が書かれたよりもずっと後におきた、「九・一一」によって明らかになった、のかもしれない。
こうしたコールハースの叙述は、資本蓄積に純化されたニューヨークという都市を論じたからこそ、可能だったのかもしれない。しかし、グローバル化が席巻する今日、こうした「建築」のイデオロギー性に着目した世界都市の叙述の方法は、例えば上海、そして東京などを考察するうえでも、有意義ではないだろうか。
でも、あまりにも博識なコールハースの物語を、全面的に理解することは、僕にはできなかった。「ゴーストライター」についていくのは難しい。
さくらん (イブニングKCDX (1829))
ためしに買ってみたんですが、めちゃくちゃはまりました。設定や人物もしっかりしていて勉強にもなります。着物の柄まで丁寧に描かれていて「ありんす言葉」も使われてます。人生がつらいのはいつの時代でもおんなじなんですね。主人公のきよ葉の強さや美しさや華やかさにとても魅力を感じます。
読んだあとに「自分も強くあろう」と思える、読み応えがある気持ちのいい作品ですのでぜひオススメします。