「AS DVD 生まれたばかりのLove Song」オリジナルサウンドトラック
「アルテダンス」「悲しみの向こう側」の2曲が未収録というのは如何なものか。CDの容量の都合もあったのかもしれませんが、もう少し頑張ってほしかったなぁと。
あと、CD版でのOPとEDが入ってないのは…まあこればっかりは仕方ないか。
AS~エンジェリック・セレナーデ
「天使」をキーワードに、主人公クラビス(デフォルト名。変更可)とヒロイン達の物語が展開されていきます。
キャラデザインはイラストレーターの成瀬ちさとさん。どのキャラクターにも、明るく、そして悲しい表情がありますが、持ち前の温かいタッチでそれらを見事に表現しています。シナリオや、キャラクターボイスも、とても名の売れた方々が手がけていて、その豪華さには圧倒されるほどです。
シナリオには、シリアス・コミカルな要素がたくさん盛り込まれているので、普通のアドベンチャーゲームとしても十分楽しめますが、このゲームの大きな特徴として、キーボードを"フォルテール"という楽器に見立て、曲に合わせて"演奏"をおこなうというモードがあります。キーボードの8つのキーを使うので、「タッチタイピング」を覚えるための基礎練習をすることも可能です(上級者は、30個のキーを使う"HARDモード"でもプレイできます)。曲も、いわゆる"癒し系"のものが多く、聴いているだけでも十分楽しめます。
色々と優れた要素が多いゲームですが、あえて残念なことを挙げるならば、物語の"カギ"である「天使の羽」というものについての説明・解釈が、非常に曖昧で理解しづらいということでしょうか。また、イベントの数も少なめです。そして、1人のヒロインを攻略しようとする場合、他のヒロインを"放っておく"ような展開になってしまうのも、少々納得のいかないところではあります。
それでも、総合的に見てみれば決して、買って損をするようなことは無いと思いますよ。