ちょっと江戸まで 第1巻 (花とゆめCOMICS)
これねー僕には、あだち充さん的な、あの手抜きだかわからないような「間」を使ったウルトラ玄人の熟練の技を感じる作品です。しかも時代劇という非常に入りにくいものを、テキトー世界観に作り替えて、「わかりやすく」「読みやすい」形に料理する技は、その方の力が抜けきった超絶技巧と相まって、凄いレベルの作品になっている。アーカイブに残る作品か?と云われれば、カレカノとかに比べるとそうではないかもしれないが、とにかくある種の極みに到達したプロフェッショナルの技を感じる作品です。ただ、「これ」をよんで時代劇を読んでみようと思う読者がたくさんいることは、まず間違いないところが、凄い作品です。
ロジカル面接術 2013年基本編
先輩から、面接は論理的に筋道立てて話すこと!とアドバイスされ、この本のタイトル「ロジカル」に興味を持って買いました。たしかに、ロジカル面接の基本は解説されてますが、実際のケーススタディがないのが不満。私の場合は、もう一冊、内定勝者・面接編という本を併用してます。
内定勝者・面接編は、こちらもロジカルトーク術を紹介してますが、合わせて人気企業の内定者たちが実際に面接で話した内定事例トークがケース別にたくさん載っていて、ロジカル面接のリアルケースを学ぶのに重宝します。両方を併せ読みすると、ロジカル面接の理解がよりいっそうすすむと思います。
エロス番長2「ラブ キル キル」 [DVD]
ぞくっと来る女と愚かで愛らしい男が右往左往する事が傑作の条件と信じている人間にとってはたまらない。小品佳作とはまさにこの映画のためにある言葉と言って良いだろう。
登場人物がどれもアブノーマルなのに、凄くノーマルに描いている西村監督の手腕には敬服せざるを得ない。津田寛治演じるストーカーも異常者でなく、ただ愛し方を間違えた男として描いているのもリアルだし、彼が執着する女性サユリに「スパイ」として近づいているうちに彼女に恋してしまう(!)愛葉るび演じる女の子ナオもかっこいい。彼女の「恋」もこれまたストーカー的。「望み」をかなえたくて繰り広げる凄まじい壊れぶりが痛快で切ないからたまらない。
サユリもストーカー非難しながらしっかり自分も壊れている。これも一見堅実そうに描いているからまた面白い。エリック・ロメールの「クレールの膝」風にサユリとナオを結びつけてしまうさまが美しさは比類ない、魅力的なエロスに溢れている。
津田寛治のストーカーの演技も素晴らしい事ながら、街田しおんの大胆な演技が観るものをわしづかみにする。愛葉るびもピンク映画に出ている彼女よりもこちらのほうがのびのびと自分の力を出し切る演技ぶりで素晴らしい。俳優が輝いている事のすばらしさに心地よく酔える一篇。
ちょっと江戸まで 5 (花とゆめCOMICS)
ほのぼのと描かれている江戸マンガ。毎巻楽しんで読んでました。
これからも、ゆる〜りと進行するんだろうなぁと思ってましたが、まさか次巻で最終巻とはビックリです。
連載終了してしまうのは寂しいけども、そうび・ミシェル・十郎達はそれぞれどんな未来が待っているのか最後まで見届けたいですね。
もう少し連載続けて欲しかった思いで、☆ひとつ減らしました。
最後に、妖である「彼」にまた会えるだろうか?(笑)