Nina Hagen
1曲目の「MOVE OVER」から背筋がゾクゾク来ました。
一番のお気に入りは5曲目に入って居る「LAS VEGAS」もうサイコーです。
11曲目の「AVE MARIA」は、それ以前の曲の激しさを醒ましてくれる様な
感じで、「とり」の曲にふさわしいかもしれませんね。
ザ・ベスト・オヴ・ニナ・ハーゲン
最近頻繁に歌姫という言葉がよく使われている。浜崎あゆみ、宇多田ヒカル、その他いっぱいいるけどそんなものどうでもいい。僕にとって歌姫はニナ・ハーゲンだけしかいない。ロック・オペレッタとは彼女で始まり彼女で終わる。彼女の前では超ハードコアなサウンドでさえ歌謡曲程度にしか聴こえない。エクソシストからオペラまで、変幻自在な音色はあまりにも魅力的で、あまりにもアブない。歴史的傑作アルバム「ウンバハーゲン」からの収録曲である「アフリカン・レゲエ」はあまりにもエキセントリックでかっこいい。超前衛芸術的な作品の数々にはほぼ満足しているのだが、彼女の最高傑作である「墓場にて」が収録されていないのが残念だ。
ピエール&ジル:ラブ・ストーリー [VHS]
~ピエールは写真家。ジルは画家。1976年、二人は出会って、恋におちた。やがて、写真の上に絵を描くというかたちで制作活動もともにするようになった二人は、ピエール&ジルという、他の誰にもまねのできない絶対的な世界を創り出すアーティストになった。
世界中から集められたにちがいない、ありとあらゆる種類のガラクタに囲まれたP&Gのキッチュな(彼ら~~につきまとうこの形容詞は、しかし、二人のお気に入りではないらしい)パリの自宅。そこで繰り広げられる撮影風景や二人の誕生日パーティー、アシスタントや友人を引き連れてのベルリンやロンドンへの展覧会ツアー、あるいはナイト・クラビング……。
二人のモデルとなった数々のセレブリティ。それ以上に魅力的で愛すべき普通の(?)人々。そして、アン~~ダーグラウンドのポルノスターやドラァグ・クイーンたちも、ゲイもヘテロも総出演。
愛し合い、楽しみながら日々を送るP&Gの1年間に密着したこの映像は、我々も彼らの友人の一人であるかのような錯覚を起こさせる。そして、二人の作品さながらの魔法――極彩色でキュートで優しくて背徳的でエロティックなのに神聖な――を見せてくれる。~