港区ではベンツがカローラの6倍売れている―データで語る格差社会 (扶桑社新書 26)
別に格差社会を分析しているわけではない。
超大金持ちのルポといった感じの本である。ただし、クルーザーを持ったらどれくらいもてるか?、最高級のクレジットカードってどんなものか?越後湯沢のリゾートマンションとはどんな感じ?といったネタは結構面白い。
社会問題に関する洞察が期待できるわけではないが、単純に面白い本ではあります。
「体幹」ランニング (MouRa)
本に連動した特設Webがあって、動画や東京マラソンの必勝ガイドが見られるのは確かに面白い。だが、この本の真価は、そういう「おまけ」の部分ではなく、本自体にある。この手の本の中ではズバ抜けて説明がわかりやすいし、イラストや写真もいい。長年、走ることは、足を前に出すことだと思ってきたが、この本で初めてそれが間違いであって、いかに無駄の多いものであったかに気づかせられた。「走りは腕ふりから始まる」「胴体は運ぶものではなく、その筋肉を使って走るもの」という金氏の教えは大変にためになる。この事実を知らずして走っている方がいれば、ぜひ一読をすすめたい。