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生命保険のウラ側 (朝日新書)
保険の営業担当の方が「掛け捨ての定期保険だけでいい」と断言、
ここまで書いて大丈夫なの?、こちらが心配になるくらいです。
大学院でファイナンスを学んでいる者です。
厚生労働省の生命表を見れば、死亡率が分かります。
起こる確率が低くても、万が一のときに
生活の保障をしてくれるのが保険です。
小さなお子さんがいる世帯主の場合、
死亡保障が必要な方は多いでしょう。
しかし、老後や病気は予測ができ、保険以外のもので備えることができます。
著者は具体的な例をあげて、分かりやすく丁寧に
説明しています。
保険を検討している方はもちろん、すでに保険に入っている方にも有益です。
「まだ間に合う生命保険の見直し方法」で、
どうしたらいいかが紹介されています。
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ライフネット生命社長の常識破りの思考法 ビジネスマンは「旅」と「読書」で学びなさい!
ちょうど旅行へ行く際に、タイトルに魅かれ購入し旅行先で読みました。
非常に面白く、あっという間に読み終えました。
旅行をし、世界の人々の人間の営みを知ること。
読書をし、歴史を学び、過去の人間の営みを知ること。
このタテ(旅行)とヨコ(読書)で思考力を鍛え、社会常識に惑わされず、
ロジカルに物事の本質を捉えることの大切さ。
その大切さを深く学べる本です。
読んだのが旅先だったこともあり、早速書かれていたいくつかのアドバイスを
即実行してみました。
例えば、旅をすると、日本を軸に、「常識」「非常識」と線をひいて他国と日本を
比較してしまいがちなのですが、決して自分の考えが一番正しいわけでなく、
日本のやり方が「常識」なのではなく、その国にはその国のルールや考え方が、
その土地の人にはその土地の人の価値観があるのだ、ということをこの本から学びました。
あたりまえのことのようですが、人間はつい無意識に自分が正しい、と思い込んでいる
節がある、ということを改めて痛感したのです。
あらゆることを、客観的に冷静に捉えることで、多くの気付きが自分の中に入ってくるのを感じました。
この本には、出口さんが経験してきた面白いエピソードがいくつか書かれていますが、
物事の本質と、人間の本質を理解することが、ビジネス上でも生きていく上でも、とても重要であると
教えてくれます。
経営者の考え方が書かれた本は過去にたくさん読んできましたが、
出口さんほど、人間の本質が何たるかを、理解されている方は少ないのではないかと思います。
自分の価値観、常識の狭さを思い知らされ、目がさめると同時に、
もっと本を読み、歴史を学び、さまざまな国へ旅行へ行き、多くの人に出会いたい。
すぐにでも、行動に移したい。
そう思わせてくれるお勧めの本です。
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ネットで生保を売ろう!
この著者の起業ストーリーの本や似た内容のエッセーが氾濫しすぎで食傷気味。
メディアに出て世間の認知を高めるのが仕事なんだろうけど、ちょっと見慣れてきてしまった。
残念…ほかのネタないのかな?
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生命保険のカラクリ (文春新書)
結論から先に述べると、「保険とは民間がすべてなのではないということ。公的な社会保険によって私たちの生活は守られているのであり、民間の生命保険はあくまでもそれを補完するにすぎない」という、非常に大事な前提を踏まえ、生命保険を選択するポイントとして、以下の7点を著者は指し示す。すなわち、(1)死亡・医療・貯蓄の区分け、(2)必要最小限の加入、(3)安価な定期保険での死亡保障、(4)医療保障のコスト・リターン把握、(5)生保における長期資金の塩漬け回避、(6)加入済み保険の見直し、(7)複数の保険商品の比較、である。
殊に、著者は「保険金の不払い問題」に関連し、《単品主義》を勧奨しているのが目を引く。この考え方は、「加入する保険は給付内容がシンプルで、自分が百パーセント理解できるもの」、具体的には「特約はつけないで、シンプルな単品商品にのみ加入すること」を意味している。それはさておき、著者も言うように「生命保険は住宅に次いで、人生で二番目に大きい買い物」であって、実際、本書によれば日本国民が年間支払っている生命保険料の総額は、共済も含めて40兆円とのことで、わが国のGDPと比較して考えても大変な額となる。
にも関わらず、私なぞ典型的な例だが、差し迫った事態でも惹起しない限り、意外と生命保険等には日頃、無頓着、無関心な人々が多いと想像される。そういったことで本書は、生命保険業界の実情を垣間見ることができ、かつ生保の選び方などにおいても有力な手がかりを与えてくれている。とりわけ、若い社会人の皆さんには是非一度は目を通してもらいたいと思う書冊である。なお、著者の岩瀬大輔氏は、HBS(ハーバード・ビジネス・スクール)等を経て、現在、74年ぶりとなる「独立系」のネット生保「ライフネット生命保険」の副社長を務めている。
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生命保険はだれのものか―消費者が知るべきこと、業界が正すべきこと
事例や専門用語を身近な出来事に置き換えて説明。とても判り易くまるで講演を聞いているような、そしてもっと聞きたい(知りたい)と思う良書です。生命保険の歴史から世界の生命保険迄、その内容は広くて深く生保を学びたい人にも、業界関係者にも興味深いとても読み応えのある著書です。
底流に生保業界を良くしたい、今こそ変わらなければと言う著者の熱い思い感じました。
生保業界の信用を大きく失墜させた不払い問題には、業界に身を置いた者として心が痛みました。
きっと著者も・・・お客様にきちっと説明することが信用回復の第一歩だと思っていました。
誰もしなかった消費者への説明。この著書が行っています。不払い問題の各生保会社の改善策が、問題の根本解決に余りに遠いものに失望しました。
『消費者、生活者の意識が変わればその業界は変わる』あれ程大きな問題引き起こしてもなお、消費者、生活者の声に訴えなければ変わろうとしない所に業界の問題があります。
生命保険は、安心して暮らすために必要で、とても大切な物だと私も思います。
お客様が選択出来るよう情報開示し健全な競争の中で生命保険が発展することを切望します。
新しいチャネルのネット生保、インターネットはお客様が自分から働き掛けない限り出会うことがありません。この著書がそんな出会いの橋渡しになること願っています。