トーマス・クラウン・アフェアー [DVD]
日本で公開するのに「トーマス・クラウン・アフェア」と言われて、誰が興味を持つだろうか?
この映画は、スティーブ・マックィーンとフェイ・ダナウェイ主演の「華麗なる賭け」のリメイクを売りにしているのだから、それを宣伝しなくてどうする?と言いたい。
「華麗なる賭け」を賛辞する世代のほとんどが、今でもこのリメイクの存在を知らないだろう。
これは日本のメーカーの大失敗である。
「華麗なる賭け」は、日本では未だにDVD化されていないのが不思議なほどの傑作である。
海外ドラマ「24」でも使われたマルチスクリーンは、この時、初めて使われ、最高にスリリングな効果を引き出した。
ミシェル・ルグランが手がけた主題歌の「風のささやき」は今回のリメイクでもアレンジを変えて使われている。
本作では冒頭から、主人公のカウンセラー役でフェイ・ダナウェイが出てくる。
要するに、このリメイクはオリジナルに対する敬意であり、かつ挑戦なのだ。
シナリオは現代風にアレンジしてあり、ほどよいテンポで進む。
主演はピアース・ブロスナンだが、レネ・ルッソに感情移入させるシークエンスが多い。
フェイ・ダナウェイはどういう心境で、この映画に出演したのだろう。
作品は賛否両論だが、主人公が大女優のフェイからカウンセリングを受けているのは、全ては男の現実逃避から生まれた夢物語?……と捉えることもできる。それなら肩肘張らずに観ることができるし、フェイの出演理由もなんとなく理解できる。
チャンスがあれば、レンタルショップやテレビのロードショーで、オリジナルも鑑賞してもらいたい。
トーマス・クラウン・アフェアー [DVD]
ミスター007のピアース・ブロスナンがここでも縦横無尽に活躍!?する
痛快な作品である。
再映画化だがそんな事はどうでも宜しい。
オリジナルよりもむしろ『男と女』『黄金の7人』『おしゃれ泥棒』な
どへのオマージュ的作品といえる。
キャサリン・ヘプバーン似のヒロインが良い味を出している。
ちょっと骨っぽい顔立ちだが、品の良いエロスが感じられる。
特に濡れ場における形の良いバストがチラ見出来るのが嬉しい。
その他浜辺でのトップレスも拝見できるとあって、得した気分
になる
印象的なラストは巨匠ヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』
を想起させる粋な演出!
ミシェル・ルグラン AND THE CINEMA [DVD]
もうかなり高齢のはずですが、
(ピアノ演奏に少し衰え?)
ピアノに指揮に歌に、相変わらずの達者ぶりを発揮しています。
出演する歌手もなかなか趣のある歌手達ばかりでした。
その昔「華麗なる賭け」や「太陽が知っている」ではじめて
ルグラン自身の歌声を聞いた時は、その趣のあるかすれ声と
歌い方に大いに魅了されました。
でも、日本のライブステージでもそうでしたが、
ちょっと歌手として出過ぎかな?
時には、プロの歌手にもっと華を持たせたらいいのに
と思いましたので、少し減点。
月夜に華麗なる賭けを (RHブックス・プラス)
マローレンファミリー、次男ブライトの
物語です。
ジョー・ベヴァリーのヒストリカル
ロマンスは内容がロマンスの楽しさだけに
とどまらず歴史的な事柄や文化、経済など
登場人物を取り巻く舞台がしっかり
描き込まれているところに最大の
魅力が有る!もちろんブライトの
袖口からのぞく白いレースや
ロスガー侯爵の華麗なる出で立ちなど
イメージすると楽しさが倍増する!!
続けてエルフとワルグレーヴ侯爵の
ロマンスが待機、マローレンファミリーに
君臨する長兄ロスガー侯爵ののロマンスまで
素晴らしく楽しみなシリーズです'''
スティーブマックィーン プレミアムDVDコレクション
若くして他界した名優マックィーンの名作3作品を集めたボックスセット。お洒落なケースがGoodですが中味は既売の3作を入れただけと少々寂しい。映像特典等が出尽くしているのなら、ドキュメンタリーで俳優マックィーンの生涯などの入れて欲しかった。箱に入っただけなのが残念。あまりに名作だけにディスクも既に全部持っているし。