渡辺貞夫ベストアルバム California Shower~My Dear Life
てっきりE♭用の楽譜と思って購入しましたが、C用の楽譜でした。初心者では使えません。音楽の基礎がある人には良いと思いますが。
JOY~TATSURO YAMASHITA LIVE
山下達郎バンドは、昔からとにかくアンサンブルの完成度が常に最高レベルにある。70年代当時は赤字は承知の上で凄腕ミュージシャンを起用していたし、ブレイク以後もとにかく金に糸目をつけずにバンドの固定化を図った。このアルバムはその成果を余す所なく収録したものであり、どの曲も異常なまでに完成度が高い。基本的には現在のバンドもそうで、先日2010年のツアーを観に行ったが衰えることのない熟練度には何も言うことはない。
ここでは87年くらいまでの、基本的にバンド・アンサンブルを面白く聴かせるための曲を中心とした演奏集であり、実に密度が高い。メンバーも当時のスタジオでの有力者を日なたに引っ張り出したようなところがあり、非常に玄人技を聴くことができる。山下本人も30代で(今となっては)若々しくシャウトする。達郎ファンは当然この時代の人が多いのでこのアルバムは永遠のマスト・アイテムとなるに違いない。
ただ先日のコンサートで本人も言っていたように、この80年代までの曲とその後のヒット曲については現在に至るまでレパートリーにしているが、『アルチザン』あたり以降のアルバム収録曲はまだ余り手がついていない状況である。バンドは今微妙に若返りしているが、打ち込みが増えて元曲に本人の演奏が多いものをバンドに置き換えると、また違った世界になってくるのではないか。現在のコンサートで聴く「アトムの子」はそれまでの曲とは同じコンサート中でも異質に感じた。おそらく『JOY2』はまもなくリリースされる可能性が高いが、この20年間の実況が収録されるとなると先日私が感じた要素がかなり高まっているだろうし、そのように感じられる人が多いのではないかと思う。
この作品はそうした時代分けでいくと、職人達が達郎の初期〜中期の作品を可能な限り高いレベルで演奏したライブ盤である。
バンドスコア 山下達郎 ベスト~RCA/AIRイヤーズ (バンド・スコア)
達郎ファンとして個人的にPAPER DOLLやSILENT SCREAMERなどなどが入っていたらなあと思います。この手のスコアは結構出回っているので、もっとコアな楽曲を入れたスコアが出てもいいかな。
FOR YOU (フォー・ユー)
アルバム「RIDE ON TIME」の成功により、本作への期待も非常に大きかったわけですが、これはその期待に見事に応えてくれた傑作アルバムです。
1曲目の快いギターサウンドから始まる「SPARKLE」、竹内まりやも採り上げた「MORNING GLORY」、後年ドラマの主題歌ともなった「LOVELAND ISLAND」・・・。これらはまさに達郎サウンドの真骨頂と言って良いでしょう。
このアルバムの良さは何と言っても彼のオリジナリティにあるのですが、前作に比べて乾いたサウンドが夏のイメージに功を奏したこと。ギター、キーボードを始めとする見事な演奏、前作に加え、一段と艶を増した彼のボーカルなど、さまざまな要因が成功への原動力になったと思います。
また、このアルバムの前年、やはり夏を意識した大滝詠一の「ロングバケイション」が大ヒットしており、リスナーの更なる夏サウンドの要求と達郎の実力・傾向がピタリと一致したこと、発売のタイミングも良かったのかもしれません。セールス的にも当時のアルバムチャートでは1位を3週間、2位を数週間キープしており(それが冬場だったというのが何とも皮肉)、達郎最大のヒット作となりました。
とにかく素晴らしいアルバムです。個人的には達郎の代表作であることはもちろん、80年代前半を代表するJ−POPアルバムの一つであると言って過言ではないと考えています。
GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA
これはマストです。駄曲がない。色々とレビューは書いておりますが、山達関連は、このアルバムと「MELODEIS」はマスト以外、考えられません。タイトルにも書きましたが、このアルバムにはボーナストラックが入っております。当時、この15曲目は限定で700枚(確か)ほどのプレスしかなく、一般では手に入らないレコードでした。このCDが発売される前までは、中古レコード市場価格が、■万円と高値商品だったのです。今では最高の音質で聞ける皆様は幸せものです。話はそれましたが、ここでのパフォーマンスは初期から中期にかけての真の意味で価値ある楽曲を選択しています。世間(大阪のディスコ)が山達に火をつけた「ボンバー」。初めて世間に「顔」を披露した「ライドオンタイム」。リズム、メロディー、ハーモニー、パワー、日本一のリズムギター、夏もあればダンスもあり、もう何でもありあり!様は、やりたかった事全部爆発しているのですから、悪いはずがありません。おまけは「とどめ」です。