パルテノン銀座通り
知る人ぞ知る「伝染るんです。」という不条理漫画で一世を風靡した漫画家・吉田戦車との夢のコラボアルバム。互いの独特の世界観が絶妙に混じり合い、両ファンならずとも必聴の一枚!吉田戦車も作詞やコーラスで参加。不思議な異世界に誘われる事間違いなし!
ぷりぷり県 2 (小学館文庫)
確か最初はぷりぷり県出身である事を
隠していたんじゃなかったか、つとむ君。
今やすっかりぷりぷりの青年としての誇りを取り戻し、
他県出身者との県バトルの毎日です。
吉田戦車さんの、こういう特殊な「ワールド」を作り出す
ワザは本当に面白いです。行きたいです。ぷりぷり県。
ぷりぷり県ファンとしては最近耳にする道州制の話には
心乱れずにはいられません。困りはしないけど。
日本語を使う日々
吉田戦車さんの言葉遊びはいつも面白い。
「日本語を使う!」というテーマで色々な「日本語の単語」について
深堀りや広がりをつけて語る吉田戦車さん。
日常生活での出来事やドラマティックながら観察的視点で綴られた
警察にしょっぴかれた時のエピソード、少年時代のエピソードを交えて語られる「日本語」
には一気読みしてしまう魅力があります。そして挿絵が笑えます。
吉田戦車を知らない人でも買って損はない本です。
気軽に、まさに気を軽くしてくれる読み物としてお薦めします。
逃避めし
「ほぼ日」で連載中にリアルタイムで読んだのですが、アーカイブもまだ読めるはずですが、購入してしまいました。
吉田戦車さんのファンというわけではなく、著書を(連載誌でなく単行本として)買うこと自体初めてなのですが、買って正解でした。
さすが漫画家だけあって勝手に駅弁をでっち上げ包装紙まで作ってしまったり、いただき物の食材を贅沢なのかどうかわからない使い方をしたり。
締め切りからの逃避としてこれだけのことができるのは、もともと料理が相当好きだからでしょう。
もちろん「カレーをバージョンアップするためにらっきょうに興味を持った」という食に対する貪欲さも必要だったかと。
分量の記載などというものは「適宜」すらないので、普通のレシピを求めても無理です。が、発想も含めて真似したいものばかりです。普通に料理をする人なら、逃避対象のあるなしにかかわらず、自分版を試してみたくなるでしょう。
料理をしない人でも食に無関心でなければ、普通の食エッセイとして十分に面白く読めます。
夫人、伊藤理佐さんへの言及がだんだん家族らしくなっていくのも微笑ましく、お薦めの1冊です。
長嶋有漫画化計画
書店で目についた一冊。原作者の作品が好きで、とくに「ぼくは落ち着きがない」のファンである身としては、
どのように漫画化されているのか、期待半分、不安半分といったところでした
結果として読んで良かったです。帯文にもありましたが漫画化や映画化には作品への「愛」が必要なのでしょう
みなさん作品をなぞるだけでなく、とても個性がありました(個人的には「十時間」が好きです)
長嶋さんによる「原作紹介」もエッセイを読むようで良かったです
他の好きな作家の方も同様の企画があるといいと思いました