エンカウンターで不登校対応が変わる
「不登校の子どもに向き合うということは、自分自身と向き合うことである。」不登校の生徒との関わりに閉塞感を覚えていた時、本書のこの一節に釘付けになった。
しっかりとした哲学や思想に支えられつつ、「不登校をどうとらえるか」「子どもへの接し方」「効果的な家庭訪問のしかた」「再登校に挑戦する時」など、筆者の豊富な実践をもとに具体的なトピックを提示している。そして、それぞれのエクササイズを教師や保護者や子どもが体験していく中で、お互いの話し合い(自己開示)が深まっていくのだ。
不登校対応とはこういうことだったのか、と驚きと感動を覚えた。
「大人が変われば子どもが変わる」のである。不登校に関わるすべての人に役立つ本だと思う。
永平寺の精進料理 七六〇年受け継がれた健康の智慧を家庭でいただく
精進料理というと、なんだか地味で欲の薄い料理だと思っていましたが
この本をみると、その美しさとおいしそうな様子、そして丁寧さに
「つくってみたい」魂を刺激されます。
やっぱり一流のお寺では、美味しいものを食べているんだなあ。
食をおろそかにせず、細部まで神経をゆきとどかせたり
華美でなくてもうつくしい食器を使ったりして
生活のひとつひとつを大切に生きるほうが
よほど禁欲的なのかもしれません。
完全敵地
サッカーファンの間では伝説の試合とされる1986年メキシコW杯予選の日本×北朝鮮戦アウェー試合を中心に当時森孝慈監督以下そのまとまりの良さから森ファミリーとまでいわれた日本代表(当時は全日本といわれていた)の戦いぶりを描く。
日本×北朝鮮戦アウェー試合は観衆8万人に対して日本は団長や取材記者、カメラマン、現地の商社スタッフなどわずか18人の日本サポーター。敵地のピッチは人工芝で、試合前に十分水を撒いておくことになっていたはずなのに、実際はわずかに水を撒いた跡が残っているだけだった。防戦一方の中、木村和司が相手から頭突きを受けて頭を地面に強打、ピクリとも動かず白目をむき、口から泡のような唾液が流れている。もうだめかと駆け寄った選手たちは思った。激しい戦いを何とか乗り切って韓国との最終予選、満員の国立競技場での木村和司の伝説のフリーキック。しかしプロ化した韓国の前に日本はあまりに脆弱だった。
あの北朝鮮アウェー試合は当時テレビはもちろんラジオでも放送されなかったし新聞記事の扱いも決して大きくはなかったので謎の部分が多かったが、今回著者によって初めて詳細に紹介された。当時に比べればアウェー試合ははるかに戦いやすくなったが、やはりこれからも厳しい戦いは続くだろう。
竹川美子 第一唱~初雪~/「雪の海峡 津軽」
違う「雪の海峡津軽」を購入したのですが、
見つからないのでここにレビューします。
声も歌詞も私は好きなのですが、完全に
カラオケ向きの歌です。ファンになりそ
うです。この歌を聴いて以来、応援したく
なる歌手の一人になりました。