眼球綺譚 ―COMICS― (角川文庫)
原作は未読ですが、なんにしても絵がいいです。
模図かずお的な線の細かい美しさが、原作の世界にどっぷり浸からせてくれます。
伊藤潤二からあまりいいホラーに出会ってなかったのですがこれはいいです。
たぶん原作からアレンジはされてると思いますが、この本のための書き下ろしもあるので既読のかたも見てみては
にしてもマジで二章目の特別料理のラストは不気味だな・・・
緋色の囁き (あすかコミックスDX)
綾辻さんと児島さんのコンビは最高。
すでに眼球綺譚など、綾辻さんの原作を児島さんが漫画化というのは
あるけれど、お二方の意思の疎通というか、息が合っているというか
綾辻さんの原作を児島さんの魅せる絵柄とストーリー展開で、
さらに良くなっていると思います。
今後のこのコンビの「作品」にも期待しています。
怪奇大盛!!肉子ちゃん―児島都作品集 (マジカルホラー (1))
肉子ちゃんは可愛いよ。
この本は過度なダイエットへの警告だって、誰かが言ってた。
絵もとても上手いし、うちに来た友達全員が口を揃えて面白いと言った漫画です。
これは本当に面白い。
肉子ちゃんのお肉には、たくさんの夢が詰まっているよね
ここにでてくる肉裂き女は、優しくて美人な理想の女性ではないかな!?
非道徳教養講座
実話系の流れや鬼畜系の展開のみを期待する読者には向かないかもしれないが、平山夢明の骨髄を覗き見るような興味深い一冊だった。
全編が、「執事」と扮した(?)平山の文体で語られる人生訓のようなものなのだが、それはあからさまに件の傑作「ユニバーサル式横メルカトル」のアイツそのもので笑いと不気味を誘う。(笑)
鬼畜や極論などのガジェットに彩られながらも、平山夢明という作家が決して<色物>では無いという骨太さを感じた。
個人的には、既刊の春日武彦との対談本などよりは段違いに中身の濃い一冊となっているのではないだろうか。
創作小説ではない既刊本の中ではダントツに濃度が高い。
内容はかなり硬く真面目なものだし、驚くほど実用的な指南書になっているため、挿入される児嶋都の漫画がとても良い薬味になっていた。
でも結局笑ったんだよなぁ。
最後の平山と児嶋の対談も脱力と爆笑。
平山夢明に17歳の娘がいるという衝撃の事実も暴露。(笑)