戦闘妖精雪風 OPERATION 2 [DVD]
原作では絶対に味わえない価値、「動き」と「音声」。
中でも、目覚めた零が叫ぶ「そこだ…見えないのか!」は、リン・ジャクスンでなくとも「心に聞こえてくる」のではないだろうか。
1巻のレビューにも記述したが、原作と同等・もしくはそれ以上のものを求める人にはお勧めしない。だが、OVAでなくては味わえないものがある。その価値を認められるかどうかだ。
しかし、相変わらず分かりにくさは否めないので星4つ。
醜聞(スキャンダル) [DVD]
体裁は現在でいうところの法廷ミステリーですが、そこは黒澤映画、原告弁護士役の志村喬の娘が結核ながら星のような綺麗な心を持っているとか、志村喬そのものも「ウジ虫で人間の屑」という弱さを持っているなど、人間の在り方がテーマです。
ちょうど『酔いどれ天使』と三船・志村の立場が逆といえるかもしれません。
中盤に、クリスマスのバーで「今年はダメだったが、来年は頑張る」とみんなで蛍の光を歌う場面は、名シーンです。『生きる』のブランコとは対極ですが。
とにかく黒澤作品だし、最後までハッピーエンドかバッドエンドか分からないところがいいです。
冤罪・裁判を通した人間ドラマとしてとっかかりを作ればいちばん素直に楽しめるのではないでしょうか。
志村喬に代表される、単純には割り切れない人物描写は、単純な現在の映画構成にはない魅力にあふれています。
ザ・ラスト・ワルツ―「姫」という酒場
作詞でも有名な山口洋子のクラブ経営者としての部分をクローズアップさせたような自伝とでもいうのでしょうか?きらびやかな世界でありながら、美しいホステス達が刹那的にそのときそのときを生きていく姿が描かれています。めくるめく大人の世界。みんなそのときを一生懸命に輝いて生きてるんですね。あでやかに、いい女になりたい人にしみじみと読んでもらいたい本です。
金田一耕助の冒険 特別版
映画「犬神家の一族」により起こされた“金田一耕助ブーム”のときに発売された企画盤。
各テーマは、映画のサントラではなく、イメージアルバムです。
15.以降の歌は、毎日放送(TBS)系テレビドラマ「横溝正史シリーズ1,2」「金田一耕助シリーズ」の各エンディングに流れた主題歌で、こういう形で今も購入できるのは驚きです。懐かしい!
古谷一行が金田一に扮していて、当時から当たり役となり、近年もスペシャルで演じていました。