桜の森の満開の下・白痴 他十二篇 (岩波文庫)
安吾の純文学および幻想文学の代表作を網羅した短篇集。
前月発売の「堕落論・日本文化私観」、翌月の「風と光と二十の私と・いずこへ」とあわせて、岩波文庫3冊で安吾選集のコンパクトな決定版ができた感じだ。
分量も過不足ないし、これまでに出たどの作品集よりも純度が高い。
最新版筑摩全集に準拠した初めての文庫本なので、「白痴」や「戦争と一人の女」は無削除版であり、「風博士」は冒頭の1文から他社の文庫と違う。
あとはこれに、推理小説&ファルス、歴史小説、紀行&ルポなどで1冊ずつ作ってもらえれば、短篇選集としては完璧だろう。
この巻の収録作は以下のとおり。
風博士
傲慢な眼
姦淫に寄す
不可解な失恋に就て
南風譜
白痴
女体
恋をしに行く
戦争と一人の女〔無削除版〕
続戦争と一人の女
桜の森の満開の下
青鬼の褌を洗う女
アンゴウ
夜長姫と耳男
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直接見る事が叶わなかったので、こうして見る事が出来て嬉しいのが単純な感想です!
新十郎の過去、因果との出会いに何があったのかスゴク気になっていて
なおかつアニメ本編にも共通するシーンでそうだったのかと理解できました。
新十郎は想像以上に孤独で、UN-GOの中で誰よりも純粋な男性だったんですね。
物語の流れもそうですが、最初なのでキャラの絡みや距離感が上手く描かれ
2話分の尺でも見応えが大きく、もうしてやられたという感じで(笑)
すでに新十郎が因果の能力を自分に使ってしまったのは残念でしたが彼なら大丈夫!
そして本当の意味でこれからも因果が側にいてくれれば十分だと思いました。
本当は小説版の様にもっとドラマティックに見たかったのですが…(汗)
………因果論を見てさらに気になったのは、新十郎の歳です。
虎山が新十郎のパスポート?を見ていましたが…私にとってUN-GO最大の謎。
現在は20代後半に見えるけれど、抜け毛を気にする程イっている?
もしかしたら因果と運命共同体になった事で歳を…(笑)
UN-GOは見る相手に対しての投げかけと言うものがとても上手いので
また11〜12話でもいいので坂口安吾の世界感を持って続編を!!
結城新十郎失踪事件があったので今度は誘拐された救出作戦2!や
(原案「名探偵コナン/FILE804:高木刑事からの贈り物〜FILE808:遅くなった墓参り」)
敗戦探偵2番目(0.5話)の事件、海勝家の奥様に関係する事件、
因果論小説版の書き下ろし「日本人街の殺人」をやってほしいです。
UN-GOは地味ぃ〜に思えて、目や頭以上に心がグッと惹きつけられるので
アニメ本編ともどもこの因果論もひっくるめて見てほしい作品です!
堕落論 (新潮文庫)
坂口安吾はとても不思議な作家です。
いわゆるデカダンを標榜し、呵責のない表現を用いながらも、その作品には、どこか、古典的な安定感が漂っています。その文学観を、みずから示している評論が「ファルスについて」と「文学のふるさと」です。特に「文学のふるさと」は名著で、伊勢物語、赤ずきん、など古典的作品を引用しながら、文学の本質、さらには人性にまで、筆を進めています。
この評論を読むと、坂口安吾の安定感は、鋭い人間洞察に支えられていることがわかります。その人間洞察は、非常に個性的でありながも、時代を選ばない普遍性を備えています。
ぜひ、自分が普段隠している「弱さ、情けなさ」を見つめながら、じっくりと読んでみてほしい一冊です。
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因果と別天皇
新十郎と由子
海勝と新十郎が何故仲が悪いのか
新十郎が失ったものと得たもの
戦争と歌が紡ぎだすこの話のベース
観れば解ります。逆に観ないと解りません。
エピソード0にふさわしい内容でした。
ちなみに最終回からこのエピソード0にも繋がる部分もあります
追伸・声優さん達…ユーモアある