真昼の月〈上〉 (リンクスロマンス)
真昼の月〈中〉 (リンクスロマンス)
真昼の月〈下〉 (リンクスロマンス)
全三巻なので、えらく長い話なんだなと思ったら、中で「真昼の月」が5話、そしてその他短編番外編が幾つか入った形式になっており、全体を通して、つまりいくつかのエピソードを通して辰巳と秀一が徐々に変わっていく様が書かれていました。
最初はちょっと?マークだったんですよね。
秀一のあまりに簡単な辰巳の受け入れ方もすんなりとはなじめなかったし、同僚の裏切りが原因で無気力になったという秀一の性格も文章からは充分に伝わってこなくて、導入部分「真昼の月 1」に甚だ疑問を感じてしまったのです。
ですが、その次のエピソードからはああ、秀一ってこうなのねと、キャラの性格付けができ、格段に読みやすく興味深くなりました。
読み終わると、ああこの秀一はこうでなきゃねと確信できるほど。ただ、まじめなキャラには違いないので、受としては面白見に欠けますね。
一応この話は年下やくざ攻×年上元刑事真面目受なんですが、まず最後まで辰巳が年下ってのを忘れてしまうほど親父化してる(笑)
しかもめっさ冷徹。秀一以外には情けも何もない。
そういうキャラ性格付けなのでしょうがないですが、微妙に人情?なるものがあればまた違った辰巳になってもっと身近に感じたのかしらと少し残念でした。
秀一にしか情けは掛けないという徹底した秀一固執主義は、それなりにワイルドではありますが。
この年下ヤクザの辰巳がキャラが強すぎておもろいので、ちょっと秀一が霞む感じ。話のやり取りとかが。
まあツンっぽい正統派?受と思えば悪くはないんですが…。
あと全体として周りの脇キャラが面白かったです。ぜひスピンオフで書いてほしい。
辰巳の側近の平など、こいつの攻姿、見てみたい!…でも平には奥さんがいるので残念。
その他、もろもろの脇キャラが話全体を盛り上げています。
三冊ともなると大作ですが、正直読みおわった後でどのエピソードがどういう話だったか、どういう風に二人の関係が変化したかに ついては、思い出せないかも…。大作であるが故に、名シーンなるものが浮かばない…。
真昼の月 DVD-BOX
脚本…遊川和彦
1996年(TBS)
トラウマ「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」をテーマに
直樹(織田裕二)と舞永(常盤貴子)の愛と葛藤を軸に母と娘、父と娘、母と息子そして兄妹…と複雑な人間模様を丁寧に描いた本格派ドラマ。
PTSDやパニック障害等の精神的な病気に悩む人は、現代では少なくない。
しかし、その治療法は薬が主流。
その観点から見ると、このドラマでは薬に頼らず、あえて認知行動療法的な治療法で立ち向かってゆく舞永と彼女を支える直樹の愛を中心に描いている。
(中盤までは直樹に対する舞永の行動にイライラしますが…)
舞永が直樹からもらったウルトラマンのキーホルダーがよく登場するが、心が不安定な時には本当にこういうお守り的なものが必要で、このドラマのポイントにもなっている。
その他のみどころとしては主演の織田裕二は
常盤貴子と飯島直子の二人とのキスシーンと初のベッドシーンに挑戦していること。
初回と最終回以外は重く暗い展開が続くので
スィング・アウト・シスターの曲はとてもいいし、タイトルバックも好きです。
あと関係ないですが織田さんつながりで
ロケ地が厚生中央病院だったり、舞永がお見合いしてる部屋がすみれさんがお見合いしてる部屋と同じとか
翌年の「踊る大捜査線」と何気にかぶっている部分があります!
NOW 90’s BEST
TV、CMなど必ずどこかで聴いたことのある曲が盛り沢山に入っていす。
ディスク1はポップサイド。ディスク2はバラードサイドと別れています。
この、バラードサイドに入っている曲がたまらなく良いのです!どれも心に染みる曲ばかりです。
ポップサイドはいわば、一発屋と言われている歌手達の曲が多いです。逆にいうと、一発大ヒットを放った曲ばかりですから誰でも知っています。
ぜひ、聴いてみてくださいな。
ベスト・オブ・スウィング・アウト・シスタ-/あなたにいてほしい
4枚のオリジナルアルバムをリリース後、96年に発売されたベスト盤の再発売盤です。1曲目「あなたにいてほしい」は当時のTBSドラマ(真昼の月)主題歌です。この曲は翌年発売のアルバム「シェイプス&パターンズ」にも収録されていますが、イントロからアレンジがまったく違います。個人的にはベスト盤の方が深みがあって好きです。
私は大ヒット曲「ブレイクアウト」が聞きたくて購入し、スウィング・アウト・シスターが好きになり、他のアルバムも購入しました。それでも、今でも大事にしている愛聴盤です。