Krush Groove [VHS] [Import]
このビデオ見たら、なんかパワーがでてきそうなくらい充実した内容で、楽しいですよ。音楽あり、シーラの演技もかっこよかった。ソウルや、黒人音楽、ダンス音楽が好きな方に、おすすめです。
Love You Forever
お話にそってある一人の青年が成長していく。青年は育っていき親になり、老いた母の愛に気づき自分の中の子どもへの愛情を意識する。その育ちのステージが叙述的に語られる。お話は青年の成長を語り、それを包むひそかで深い母親の愛情がさりげなく淡々と歌われる・・・
和訳を手に入れられる方がきっと多いのかもしれませんが、和訳は母親の愛情が美しく幻想的な絵としてイメージ化され表現されている気がしています。絵の力が勝っているような。原作は、文章と絵が叙述的であり、よけいに世代をつなぐ愛情の脈々とした流れを読む者に意識させます。和訳を楽しまれた方も、是非、原作も楽しんでいただきたいです。
LOVE ENHANCED - single collection
復活後のシングル寄せ集めではなく、殆どの曲をnew mixかnew vocalし直し、今現在の安室奈美恵でしか出来ないコレクションに仕上げている。一枚通して聴くと、まるでライブを覗いたような満足感。歌唱力にさらに磨きがかかって全体にめりはりがあり、安室本来の力強さの中にまっすぐな彼女の優しさを感じ取ることが出来る。復活後の安室は良く知らなかったというリスナーにも断然お勧めだし、ファンにとっても大満足の一枚でしょう。特にお勧めは、5PLEASE SMILE AGAIN、9I HAVE NEVER SEEN。もともとのバージョンが気になってしまう2曲。勿論最新シングルI WILLも収録。ドラマやCMのタイアップに媚びない安室は素晴らしい。
言いにくいことをうまく伝える会話術
コミュニケーションが難しくなる原因を、人間個々人の持つ認知・感情・アイデンティティに求め、かつこれらと上手く付き合い(抑制するのでもなく、無視するのでもなく、あるがままに受け止める)ながらコミュニケーションを上手く行うためにはどうするとよいのか、を解説した本です。
類書の多くは、コミュニケーションの主題や互いの利益をどうすべきか、について扱っていますので(著者らが所属するハーバード・ネゴシエーション・プロジェクトでも同じ)、生身の人間を中心に据えた本書はそれだけで貴重なものだと思います。
またコミュニケーションについての学術的な書籍には、文化の違いによるコミュニケーションギャップを扱ったものが多いのですが、本書ではそれらを超えた人間であることの特性を踏まえた解説をしていますので、この観点からも貴重なものだと思います。
コミュニケーションについて、テーマ(目的や利益)、文化(前提や常識)、人間(認知・感情・アイデンティティ)という3つの側面が重要だということが、本書だけでなく上述の書籍を通じて理解することができました。
更に生身の人間の本質に迫っていますので、すっきりした解決策はなく、やらないよりはやったほうが上手くいく、というものがほとんどです。ただそれが逆に真実味を増しているのだと思います。
「これだけで上手くいく」という類のコミュニケーション手法・技法の書籍を読んで違和感を覚えていましたが、その理由が本書でわかりました。本書をベースとしたうえで、これらの手法・技法を活用することで、手法・技法が生きてくるのだと思います。
これまで心理学・脳科学の書籍をいろいろと読んできましたが、本書でこれらの学術的な知見とコミュニケーションという日常が上手くつながりました。
残念なのは、参考文献が一切載っていないこと(載っていれば更に深堀りできるのですが)と、邦訳の署名が本書の内容と合っていない(会話術という表層的なテクニックだけでコミュニケーションすることを著者らは否定しています)ことです。