「自由」って何だ?―ジャムバンドPHISHが伝えた「僕たちの自由」 (マーブルブックス)
2003年の彼らの来日公演は、今でも自分にとっては忘れ難い思い出だ。あのバンドしか出せない音楽を越えた空気感、あるいはマインド(すなわち自由)というものを体験させて貰ったし、彼ら音楽性や姿勢についてはも敬意を感じずにはいられない。しかし自分にとってのPHISHは、あくまでも「好きなバンド」であり、身も心も捧げる存在では無い。そこへいくと本書の著者は、まさしく筋金入りの「PHAN」であり、それどころか「PHISH共同体」の一員気取りである。だからこそ書かずにおれない熱い思いがあるのは良く解るし充分に伝わるのだが、「PHAN未満」でしか無い自分にとっては、読んでいて距離を感じざるを得ないし、何度も渡米して現地公演を体験したという著者に対する内心の羨ましさも手伝って、白ける事もしばしば。冷静な視点に立ってのPHISH論というのを、誰にでも読んで納得できるように明確に語ってほしかった…、と言っても詮無い事である。バンドはとっくに解散しているのだから。
Phish: Alpine Valley 2010 [DVD] [Import]
2010年8月14日のショー全ての演奏の映像+15日の一部の曲の映像からなる2枚組みのDVDセット。
そして、8月14日の全ての演奏のCDセット(これも2枚組)です。
DVDはリージョンフリー。CDには15日の音源は含まれません。
ビタースウィート・モーテル [VHS]
熱狂、恍惚、ピースフル。
Phishライブの雰囲気を味わえる一本。
特に終盤のライブは圧巻。
ファイヤーが焚かれ、インプロビゼーション全開のメンバーが
観客一体となって一つの世界を作り上げる。
見た目はさえないアメリカのおっさんながら、現代の若者に圧倒的に
支持されるだけの魅力がよく伝わります。
二日目朝ののどかな様子や、観客達の全裸の写真撮影は
ある種独特の彼らの世界観のあらわれでしょう。
ああ、行ってみたいっ!