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近藤好美 秒速5センチメートル [Blu-ray]

今作、秒速5センチメートルは、貴樹と明里の二人の心模様や
その変化を子供から大人になるまで
距離や時間、様々な部分を通して描いた
約1時間の恋愛もののアニメーション映画です。

恋愛の物語といっても、現在進行形で描かれる恋愛の物語と
いうよりは、二人のささやかな恋愛を回想として巡る作品で、
観る人の記憶や経験を呼び覚ますようなノスタルジックな雰囲気の作品となっています。

二人の学校の教室、二人が通りかかる踏切近くを舞う桜、
雪のなか止まり続ける電車、二人の待ち合わせの駅の暖炉の火、
二人が口付けしたシーンで降り続く雪、繊細で美しい風景描写が随所に
散りばめられており、それらを観ていて自分はまるで学生時代に帰ったようで
その一つ一つが印象強く、心に焼き付くようでした。

二人が口付けしたシーンの降り続く雪の描写は何度観ても二人の
切ない台詞や心情も合わせて本当に言葉では言い表せないような気持ちになります。
新海監督の手腕にはただただ驚くばかりですね・・・。
(というか、いつからアニメーションってこんなに鮮やかな映像を作り出せるよう
になったんでしょう?)

時間で考えたら決して長いとはいえない二人の純愛。でもそんなささやかな時間
であっても二人の人生、特に貴樹には痛いほどに心に刻まれた時間です。自分の記憶を
掘り下げるのと同時に改めて時間の重さや大切さを深く考えさせられた作品でした。
1時間の短いアニメーション映画ですが、久し振りに観て良かったと思えた作品です。

新海誠監督の次回作にまた期待しています。 秒速5センチメートル [Blu-ray] 関連情報

近藤好美 劇場アニメーション 「秒速5センチメートル」 HD DVD

新海さんの作品は「ほしのこえ」が初めてで、購入してすぐ売ってしまった。なぜかよくわからないけど。これは悪いレビューをじっくり見てから、それでもどうしても観たくて購入。「新海は童貞か」とか「子供が雪の中帰ってこないのに親はどうした」とか、アニメーションにリアリティをなぜ求めるのか不思議なコメントが多かったw「会社やめるとか、ちゃんとした大人になれない男」なんて批判まで。これはリアルやないっての。そんな文句言うならドラマもアニメも観るなよって思うけどw忘れられずにいつまでも気持ちが片付かないことは誰にもある。確かにリアルではそれを忘れたフリをして仕事をするし恋愛もするし、ご飯も食べるしトイレも行く。それでもいつまでも未消化のまま心の中に存在し続ける記憶はある。苦しくて悲しくて届かないことに絶望する。そういうことをただただ表現した「切なさ」のアニメーションだと思う。「あの頃には二度と戻れない」理解していても、それは「苦しく切ない気持ち」として心に残ってる。そんなの乗り越えるのが大人だろとか言う人は、このアニメを酷評するんだろうけど。あたしは乗り越えられない。それでも会社に行き、生活してる。気持ちと行動は必ずしも連動してるわけじゃない。 劇場アニメーション 「秒速5センチメートル」 HD DVD 関連情報

近藤好美 秒速5センチメートル [レンタル落ち]

絵は綺麗なんだけど、物足りなかったなあ。もう少し、本編が長ければ良かった 秒速5センチメートル [レンタル落ち] 関連情報

近藤好美 秒速5センチメートル 通常版 [DVD]

この作品を見て、第3話を見て、自分の中から何が引きずり出されたか。それが評価の全てではないか。
多分、誰が見ても、引きずり出されてくるのは愉しいものではない。
ただ、それに対して、多分、この作品を見た瞬間に自我のかなりの部分を、意識なりと無意識なりと規定しているその記憶に対して、どう関わって、どう折り合いを付けながら生きてきたかによって、評価は真っ二つに割れる。
第2話と第3話の間にある落差、隔絶、そして努力とは別のところで突きつけられる喪失感。
高校生と20代後半にさしかかる貴樹の時間の中味は、そのまま鑑賞者の中味に置き換えるべきもので、そこに何を見いだしたか。そこにしか評価の基準が置けないと考える。
美術的、音楽的技巧は、作者の趣味性の問題であり、本作の本質ではない。リアリティはリアルには及ばないのだから。
この作品によって引きずり出される何か。鑑賞者の内面から引きずり出した何ものかを持って作品的評価にすり替えさせるのは、クリエイターとしては邪道かもしれない。だけど、そのために、本来秘めておくべき新海氏自身の何ものかを、断片的にでも言語映像化したことを評価して、4つのところを5つ星にしました。 秒速5センチメートル 通常版 [DVD] 関連情報

近藤好美 秒速5センチメートル 特別限定生産版 DVD-BOX

少年時代に幸せな恋を、学生時代に好かれる喜びと好意に応えられない苦しさを、社会人になって報われない現実を表現する。バッドエンドのようで、過去を振り切る新たなスタートに繋がるようにもとれる最後。友人に見せたら中盤までは良かったのに最後は酷いと言った。これでは現実と同じで救いがないと。しかしながら三十代に入り生涯独身が見えてきた私はこれで良いのだと考える。男は女よりも多く産まれるのだから、綺麗な思い出だけ抱えて生きていくしかない。 秒速5センチメートル 特別限定生産版 DVD-BOX 関連情報



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