四十路越え! 戦術篇
主にアラフォー向けに「マルチタスク」という耳障りが良い呼び名の下で、首都圏で時給900円以下でレジ打ち、商品検品からトイレ掃除までさせる大企業が出て来ている。この本では、今までありそうでなかったアラーフォー以上の身につけるべき心構えと現実的なトランザクションについてわかりやすく、最高に気持ちの良いリズムで書かれている。出色は「社交とマナー」。ネット、メールの時代に求められるのはスピードとみんな気づいているが、それと同じくらい大事なのが本音。心がからっぽの「挨拶」はネットでは面倒くさいだけ。そして電話は今では「相手の時間を奪う」暴力的なものという(口に出すのをはばかられてはいるが)共通概念を指摘。昔(アラフォーが若かった時)とマナーが変わっていることを具体的に表現し、社交の出発点は「愛されない自分」であり、その為の努力の必要性を説く。企業や慣例に振り回されず、人生の午後の豊かさを考え、行動を起こすための必読書。周囲から「しょうがないね。」「無理しない方がいいよ。」以外のコメントをもらえなくなる40代以降の自分をすっくり立たせる言葉と「選択肢」を説教臭くなく示してくれる。月刊誌HERS連載中の相談回答エッセイも今後出版されることを期待(より具体的な戦術的回答満載なので)。
30~Greatest Self Covers&More!!!~
ポータブルロックはもう何回も聞いているけど、ピチカートになってからの野宮真貴は全然聞いてないな、
という人に絶対おすすめの1枚。いやそうじゃなくてもオススメ。
「ああ、やっぱり野宮真貴はいいな、ピチカートを食わず嫌いしていた」と言うのが、
聞き終わってからの第一印象。Remix前のピチカートも聞こうかな。
とはいえ、Greatest self coverならばポータブルロックやソロアルバムからも選曲しても良かったのに。
そこが惜しい。
まあ、ポータブルロックの発掘音源も(ちょっと離れたところに)収録されているから良しかな。
これから暖かくなってくるし、今年の春のマイヘビーローテーションはこの1枚で決まり。
readymade TV Vol.3 [VHS]
この映像はほとんどが小西康晴本人が監督した物である。ちょっぴり個性的でありながら、音楽を最大限に生かしていて、カット割りなどは、あまりにも自然で、しかし驚きがあるような感じである。すばらしく美しい野宮真貴に乾杯!
四十路越え!
モノは溢れている状態での衰退局面を日本人は無意識に欲望をセーブすることで乗り切ろうとしている。無理をせず欲しがらなければ衰退は苦ではない。しかしそいつは退屈だ、そう思う人はアラフォー女子に限らずこれを読むことをオススメする。欲望を否定することなくこの衰退局面をパワフルに生きるスキルが学べるだろう。
RETROSPECTIVE-CITYBOYS LIVE![BOX3] [DVD]
「10年毎に変わるシティボーイズ」の黄金期。90年代演出家、三木聡と創り上げた作品の中でも、とりわけ最後のこの3作品は絶対オススメです。時代順にこの作品を見て行くと「真空」「夏への」「ウルトラシオシオ」の「夏への」が丁度アクセントになり、その両極「真空」と「ウルトラシオシオ」は別格「ウルトラシオシオ」の行くともう飽和して飽和して爆発寸前で爆発しているシュールさ「真空」での過去の三木・シティボーイズ作品への嬉しいオマージュ「リス鍋」と「ゴム脳」のメロディのリンク。温泉の廊下を行ったり来たりするコント再来。ピアノの粉末。「布団祭りじゃないんだからぁ!」とにかく最近の細川さんあたり演出のから入って三木時代を知らない人は絶対見て欲しい。三木聡とシティボーイズの組み合わせ、そしていとうせいこう、中村有仁は奇跡の配合でトリップ爆笑、頭ぶっとぶ。最高