七つの海のティコ (竹書房文庫―世界名作劇場)
私は読む前、大して期待していませんでした。
しかし、読み終わった後、それが間違っていたことが分かりました。
この場をもちまして謝罪させていただきます。
全体としてSFのニオイが立ち込めていました。
時代は今であるのだけれども、向こう側のほうが時間的に“進んでいる”と感じました。
何よりも感激したのは極めて哲学的なクライマックスでした。
「新しい生命が古い生命を受け継ぐ」、「おまえたちは海そのもの」などなどです。
人類と自然との関係そして全ての生物との生・死について考えさせられました。
ただ欠点を申せば、少々血なまぐさいところでしょう。
「アザラシの剥製」や「ペンギンに銃を乱射」などの表現は過激でした。
また欠点とは言えませんが、『風の谷のナウシカ』を髣髴させる場面がチラホラ飛び交ってます。
完全なオリジナルティは無理としても、もう少し新鮮さも欲しかったです。
ヒカリクジラとの対話はちょっと似てるなあという気がしてなりませんでした。
とやかく言いましたが、生と死を考えさせて難しい本ですが、
神秘的な印象を残すこと間違いなしの本だと私は思います。
そして神秘を感じた人は<解説>の林原めぐみ氏の文も読めば
神秘度はさらに増すはずです。
七つの海のティコ (絵本アニメ世界名作劇場)
少し前に再放送で初めて見て、本を買いました。シャチと会話ができる、心が通じ合うというのはやっぱアニメだからかと思ってしまうのは私が冷めているからか。最初は、今までの名作劇場と雰囲気が違うなーと思って見ていたのですが、なんの、良かったです。登場人物それぞれの個性や背景も描かれ、また、人間と自然、生き物との関わりなどにも触れています。ティコや海の生物の死の場面では子供たちもショックを受けていましたが、物語全体の明るさのおかげで、心の中に暗く残るという事はなさそうです。 それとテレビの話になりますが、声優さんたち、良いですね。
ANIMEX 1200シリーズ106 七つの海のティコ ミュージック・コレクション
この「七つの海のティコのMusic Collection」を聴いていると、まるで自分もナナミ達と一緒に大海原を旅しているかのようなそんな気分を味わう事が出来ます。
もう一つの「七つの海のティコ」の世界を堪能できるそんな素敵なCDです!
世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編
世界名作劇場に関する書籍はたくさんありますが、このシリーズはまさに真打といってもいいのではないでしょうか。
各名作シリーズの舞台となる年代、登場人物の相関図、設定資料集、当時のコラムや出来事、作者に関することまで1つのシリーズにこれほどページ数を裂いている本はないのではないでしょうか。
こちらはアメリカ&ワールド編で、ヨーロッパが舞台のヨーロッパ編は今冬発売予定だそうです。
世界名作劇場ファンはもちろん、世界名作劇場ファンではない人も手にとって価値ある本だと思います。
日本アニメーション 世界名作劇場 主題歌・挿入歌大全集 第3集
正直、一度も番組は見たことはなく、
I・IIと一連のCDを買ったので、
ついでに・・・という感じで買ったのだが、
ついでなんて、申し訳ないくらい素敵な曲が並んでいる。
曲の素晴らしい出来栄えに、
なぜ、大人になっていたあの頃でもいいからと、
放映を見ていなかったのかと、非常に悔やまれる。
現在、作曲家として活動している「伊藤薫」や、
ものまねタレント&作詞家の「篠塚満由美」
そして、現在活躍中の声優や、
現在は芸能界を引退している人まで、
たくさんの歌声を聴けるのもうれしい。
しかし、「空へ…(笠原弘子)」って、
すごいいい歌…。
これは、アニメと違うオリジナルバージョンがあるらしいので、
そっちも聴いてみたい。