Hollywood Rocks
B!誌でも高い評価を得ていた作品ですが、おおよそその期待を裏切られることのない好盤です。ハードさやヘヴィさを求める人には物足りないと思いますがこの手のメロディアスHRを好む人にはたまらない作品です。全体に躍動感があるため中だるみがないのも好印象。次作にも期待。
Stream of Consciousness
イタリアンメタルバンド、ヴィジョン・ディヴァインの3rd。2004作
ついにLABYRINTHを脱退したオラフ・トーセンは今後はこのバンドに集中することになった。
前作まで歌っていたファビオ・リオーネはRHAPSODYに専念するため脱退、
新Voに新Keyを迎えての今作は、新生VDの船出とばかりに気合の入った内容である。
まず、曲間のSEなどによるシリアスなムードがコンセプト的なイメージをかもしだし
ファンタジックからの脱却ともとれるややドライでパワフルな音作りが象徴的。
勿論、LABYRINTHにおいてのメロディーメーカーであったオラフによる楽曲は
疾走度は抑え目ながらも、かつてのラビリンスを彷彿とさせる部分もあり高品質。
特筆すべきは、新Voミケーレ・リッピの力量で、若いころのジェイムス・ラブリエを思わせるような
美しく伸びやかなハイトーンで、絶品の歌唱を聴かせてくれている。
Divine Justice (Camel Club)
前作で宿敵を倒し逃亡するオリバーが、途中で巻き込まれる意外な事件が舞台。宿敵を倒し一息入れたはずのオリバーを追う指令を受けたノックス。そのノックスを追う事でオリバーを助け行くキャメルクラブのメンバー。話に内容はあえて触れないが、今までのシリーズに比べ気味な感じがするは否めないが、各自が独特のキャラクターぶりを発揮する点ではこのシリーズの魅力を踏襲している。
本書で過去の経緯との一区切りを果たした形だが、今後のオリバーおよびこのシリーズの展開を楽しみしている。