炎の蜃気楼 みなぎわの反逆者 第3章 [DVD]
いよいよ最終章。小説よりも綾子と村重に重点がおかれています。原作より台詞も映像も、前世の恋人同士ではなかったけれども、つかの間通い合う二人の儚い心情を映しています。その分高耶と直江の台詞は短くなっていますが、ラストの高耶の台詞は効いています。景虎の冷たい微笑みも憎らしいほどですが、そのあと直江から顔を背けてうつむいた横顔に、400年隠してきた想いが溢れていて辛い。直江の抑えた心情を表す、怒りも悲しみも抑えた低い声、表情はアニメならでは。
インタビューでは、高耶役の関さん・直江役の速水さん・綾子役の玉川さん3人揃って登場。次回作に期待をかけさせる、関さんと速水さんの意味深な言葉にファンは小躍りしそう。
特典CDでネット配信された「ラジオステーションII」の関さんと速水さんのトークが入っていますが、聴き逃した人には嬉しい。DVDとは一味も二味も違う二人の明るい爆笑トークや、作品についての思い、裏話など一度聴いたあとでも楽しめました。
個人的には直江と高耶の出番が少ないのが物足りないですが、原作通りなので贅沢ですね。もう一度小説を読みたくなりました。
炎の蜃気楼 みなぎわの反逆者 第2章 [DVD]
いよいよタイガースアイの章ということでどうなるかどきどきして観ましたが原作を損なわず、且つ、映像化でハードなセリフはさすがになかったですがうまいこと話の流れがスムーズで、観終えてから例のセリフがない! と気づいたくらいです。声に絵がついて動いているのを観るのは興奮しますね。直江と高耶さんの絡みシーンは恥ずかしいけど見たい!! といった感じでTVの前でヒートアップ間違いなし! 第3章も非常に楽しみな1枚でした。
炎の蜃気楼メモリアル (コバルト文庫)
本編の時間軸には無い超番外編。直江と高耶が出ずっぱりで、二人の話を読みたいファンには垂涎物です。サイキックファンタジーとしての戦闘などは出てこないので、闇戦国の信長や赤鯨衆達が好きな方はあてが外れるかも。
新たに書き下ろされたものではなく、本編を書きながら作者が直江と高耶を書きたくて仕方がなかったということで、「覇者の魔境」「わだつみの楊貴妃」を執筆していた当時に一緒に書かれたものです。本編のお互いを必要としながら、気持ちが通じ合えない二人の想いを埋めるように書かれた話は、やきもきする読者以上に、作者自身の辛さが垣間見えるようです。二人の濃厚な場面が続き、結ばれながらも苦悩に満ちた二人の想いを重く感じる人には辛いかもしれませんが、二人がひたすら一緒にいるということで救われます。 ほのぼのとしたエピソードも入っていて、直江にぎこちなく心を開いていく初期の高耶を思い出しました。
描かれているモチーフが、本編のどの部分に生かされているか発見する楽しみもあります。「炎の蜃気楼」だけではなく、捨てられた仔猫、土砂降り雨の描写は、「赤の神紋」にも通じているようで、思いあたった人はにんまりしそう。懸賞CDのため書かれた笑えるドラマ脚本や、作者が選んだベストコンビ、私だけが知っている「あの人の秘密」なんていうのも「メモリアル」に相応しい。「高坂が知っている直江の秘密」もっと知りたかったなあ。作者からの期待させるようなコメントもあるので、とりあえず読んでみるのをお勧めします。
炎の蜃気楼 ― オリジナル・サウンドトラック
全体にダークな曲ばかりですけど・・・これがまた好きなんです! 「和風」なメロディーはすごく馴染みやすいし、クラシックを聴いているような気持ちになりますね。 「和」であるけどテンポがいい・・・ってカンジでしょうか。
炎の蜃気楼IV~執愛~
イメージソング集と言う枠を超えた完成度の高い作品。ヴィジュアルロック的なビートの効いた曲が多くヴォーカルも安定していてなかなか上手い。2曲目の外人ヴォーカルとギターが唸るデジタルハードロックメタル「Insanity」が異様に格好良い。ビートロック「セイレーンの囁き」もエスニックな音色と芯のあるヴォーカルが功を奏している。「氷結の夜」は美しいメロディラインと作者本人の作詞が見事にマッチした名曲だ。