日本史のタブーに挑んだ男―鹿島昇その業績と生涯
鹿島■は中国史はオリエント史の翻訳であり、日本史はアジア史および朝鮮半島史を日本語に翻案したものだとする異端の歴史家。その膨大な著作はどれから手にとっていいいのか非常に迷うことだろう。実際わたしは高校生のとき「シルクロードの天皇家」を鹿島の著書として最初に読みいったい何のことを言っているのかさっぱりわからなかった。しかし、その後実は「シルクロード・・・」は「日本ユダヤ王朝の謎」の第3巻であることを知り、次第に鹿島史学に傾倒していった。最初にこの「タブーに挑んだ男」をよめば鹿島史観の格好の手引きになることだろう。