スタニスラフ・ブーニン・プレイズ・ショパン・アンド・ドビュッシー [DVD]
1985年ショパン国際ピアノコンクール優勝者。
この作品は彼のコンクール優勝時の演奏に共通する面もある。
バリバリする演奏が特に素晴らしい。スピード感があって、若者としての良さがとても強く感じられる一枚です。
本当は彼の事はあまり好きではないんだけど、ピアニストとしては優れていることが良く判った。
しかし残念な所もある。
気持ちをこめて演奏しているのには彼の顔や動作を見れば判るのだか、ハッキリ言ってやりすぎ。
大袈裟なパフォーマンスとしか言いようがない。
演奏にも影響するほど。彼自身は気持ち良く弾いているが、聴いている方は全く逆の意見の人もいるハズ。
ショパンの晩年の名曲、幻想ポロネーズ。
終盤部の一番難しいところもテンポは良くない。
それまで、あまり得意でなかったショパンを演奏してコンクールで優勝してしまった彼。
大曲だとやはり粗が見えてしまうのだろうか?
彼のファンなら是非ともお勧めです。特徴が良く出ています。
しかし嫌いな人にはお勧め出来ません。
多分もっと嫌いになることでしょう。
ベスト・ピアノ100
以下のような方には超おすすめ
1.ちょっとクラシックが好きな方、でも同じ作曲家を1時間聞いているとちょっと飽きてしまう人
2.車を運転しながら、家事をしながら、本を読みながらら、勉強しながら、仕事をしながらクラシックを聞く方
メリットとしては
1.広範囲にわたっている。まともにそろえようとすると数万円、もしくは数十万円かかってしまう曲揃え
2.いろいろな曲が入っているのでとにかく飽きない。
デメリットとしては
1.好きな曲が必ずしも入っていない(例えばラモー)←他のシリーズにあるのでしょうか?
音質に関していえば音質が悪いというより古いといったほうが正確ではないでしょうか
最高の音質のものをこの価格でこれだけかき集めるのは版権などの問題で不可能だと思います。
そもそも作曲家や演奏家からして見れば自分たちの作品がこれだけばらばらにされ、かき集められることに賛同するとはとても思えません。ある意味、このシリーズは作曲家や演奏家を侮辱しているとも言えます。
本当に聞き手優先の(あるいは売り手優先の)企画だと思います。
だから、聞き手にとっては超お買い得
ショパン名曲100
最近話題の名曲切り刻みの100曲集は、これまでクラシック音楽に縁のなかった人たちには入り口として受けているようだが、従来からのクラシックファンには、単なるBGM集でどうせ入り口で終わるだろうとあまり見向きされていない。
しかし、この名曲集は一見これまでの6枚組と同様の商品に見えながら、内実はきわめて筋の通ったショパンの作品集となっているのに驚いた。BGMでなくショパンと向き合ってみようという聴き手にも、まず取るべき入門CDとして広く薦められる。
この6枚で、ショパンのピアノ作品の二分の一弱はカバーされているし、これまでの6枚組と違って、作品の配列もまっとうである。
演奏者は、ダン・タイ・ソンをはじめとして、ショパンコンクール上位入賞者を中心に配し、ほとんどが、これまでリリースされていたCDの音源ばかりということで、これまで価格で、購入に二の足を踏んでいたショパンファンにも歓迎されるものとなっている。ティエンボは鋭角的な、ユニークな解釈を聴かせるが、他の演奏者はおしなべてオーソドックスであり、この選集でショパンのほぼ全体像が俯瞰できると言っても良いだろう。
解説書の充実ぶりも特筆される。
全体的に丁寧な作りで、メーカーの良心が感じられる、今時珍しくも素晴らしいセットです。
英雄ポロネーズ ショパン・コンクールのブーニン
ブーニンのショパンコンクール時の録音は、以前3枚のCDに分かれて発売されていました。その再販盤(メジャーな曲を選んで)です。
私は多くのCDを持っていますが、このCDは長く聴き続けているものの1つです。
荒削りですが、何故か心が熱くなるような、そんな演奏です。
おそらくこれを気に入っている人は同じ気持ちなのではないかと思います。