Dirty Harry
誰がこの映画のオリジナルサウンドトラック盤発売を予想したでしょうか?
Lシフリン御大は、最近自分のレーベルから昔の名作(自身の作曲作品)を再演奏したアルバムをシリーズ化しているので、今回のそのパターンかと思いきや、何と33年前のマスターテープ起し!映画開始からエンディングまで、バッチリ映画そのまま、いやそれ以上の音源満載です。銀行強盗シーンのホットドッグ屋のBGMや強盗のカーラジオから流れるボーカル曲(ちゃんと1コーラス、楽曲として成立している!)、アウトテイクも入って、言うこと無し。
このテープが存在していた以上、次は同じワーナー映画である「ブリット」のオリジナルテープによるアルバム(3度目の正直)を期待!
ダーティハリー2 [Blu-ray]
ブルーレイ特典の山田康雄さん吹き替えは、もの凄く嬉しいんですが、テレビ初放送版ではありませんでした。
なぜなら、オープニング・メインテーマ終了後にハリーがM29を画面に向けて『こいつはマグナム44、世界一破壊力がある拳銃だ。君達の頭ぐらい一発で吹っ飛ばせるよ。幸せかな?その方が!』と、告げられ発砲!その他セリフのニュアンスも随分変えられた、後の放映版でした。
出来れば、初放送版のかなりの凄みのある山田さん吹き替え版をお願いしたかった。
クリント イーストウッド [WG-2858] [ポスター]
監督作品の中で最も反戦的な「アウトロー」のワンシーンのポスターだ。
続・夕陽のガンマンの横位置のカラー版もすてがたいが、このポスターもグッド、特にモノクロバージョンがリアルで存在感を増す。
Sudden Impact (Score)
ダーティハリー・シリーズの中でも長らくCD化が待たれたラロ・シフリンのサントラがついに発売!!
日本では映画初公開時にLPレコードで「ベスト・オブ・ダーティハリー」として発売されたが、ベストオブと銘打っていただけに4の収録曲は少なかった。
その後アメリカで初CD化されたが、これも「ダーティハリー・アンソロジー」というベスト盤で、4に関しては日本のLPよりも収録曲が少なかった。
以降、海賊盤が数点出回ったが、どれも決定打に欠けるもので納得がいかなかったところに初完全版サウンドトラックが登場。今から楽しみではある。
しかし、4の曲の中では冒頭のテーマ曲と並ぶかそれ以上に傑作な出来であるロバータ・フラックが歌うエンディング「THIS SIDE OF FOREVER」が未収録・・・
公開時、この歌を聴いて映画館で身震いしたほどの極上のバラード。きちんとしたラロ・シフリンの作曲だしダーティ・ハリーのストイックな世界を見事に表現していただけに悔やまれるばかりだ。
この曲、未だに当時のLPとEPでしか存在していないのである。
うーん、本当に勿体ない。