BONELLI シチリア産 エキストラバージンオリーブオイル 1000ml
この商品をみつけたとき、安くてとっても怪しいと思ったけど、何せ安いので思い切って買ってみたら正解でした。
それなりに香りもよく、くせも無く、幅広い料理に使えると思いますよ!
副王家の一族 [DVD]
19世紀・イタリア統一前後のシチリア・カターニャの名門貴族ウゼダ家の人々を描いた作品。
醜悪で欲にまみれたウゼダ家の当主ジャコモとその息子コンサルヴォとの確執を軸に、どろどろの人間模様と男女の愛憎劇、政略結婚、長子相続制度の廃止に伴う遺産相続の争い、修道院の偽善に満ちた真実の姿が暴かれている。
本作は本国イタリアでは、数多くの賞を受賞した映画とのこと。
期待して鑑賞したが、映画の前半部はやや退屈に感じられた。
同じシチリア貴族を描いた貴族出身のヴィスコンティ監督作「山猫」に比べると、国際的なスターは出演していないし、娯楽性や絢爛豪華さには欠けているが、そのぶん本作のほうが、奇麗事に終わらず、俗悪な貴族と堕落した修道院の「真実の姿」を描いていると思った。
近親結婚、度重なる不貞、命を落とした嬰児を保管するおぞましい習慣など、忌まわしいウゼダ家の秘密や欺瞞を、子供ながらの好奇心と正直さで、つい口にしてしまう息子コンサルヴォを、父のジャコモは忌み嫌い修道院に追いやる。
コンサルヴォの妹テレーザが、父によって意に介さない政略結婚をさせられ、初夜の晩に夫に抱かれながら神への祈りを唱え続けるシーンが悲愴だった。
貴族生活は、決して優雅ではないし、感情を閉じ込めながらの生き地獄であることを痛烈に感じたシーンの一つ。
富と権力を守るために、憎悪や冷酷さを身につけ、繁栄して生きながらえてきたウゼダ家。
絶大な権力をもった父・ジャコモの時代が終焉を迎え、ジャコモを憎んできた息子コンサルヴォは、権力を手にするために市民を味方につけて、冷徹に生きながらえようとする。
原作はフェデリコ・デ・ロベルトの「副王たち」。「山猫」に影響を与えた小説で、修道院や貴族や政治を痛烈に批判しているために、冷遇されてきたたとのこと。
★は3・5〜4の間。
PAESANO シチリア産 エキストラバージンオリーブオイル ノンフィルター 1000ml
オリーブオイルも人の好き好きがありますがこのオイルは漉すことなくエキスもタップリ入りしかも滑らかです。
なかには舐めただけで喉がヒリヒリイガイガするものもありますがこのオリーブオイルは全くその様なこともなく自然な香りと味がします。
シチリアへ行きたい (とんぼの本)
シチリア島のカターニアへ来月出張する予定があり、初めて訪れることになるかの地について簡単な予備知識を得ようと思って手にしてみました。
新潮社の「とんぼの本」シリーズらしい魅力的な写真が幾葉も掲載されており、いくら眺めても飽きることがありません。読者を旅へいざなうための書を目指した著者や編集者の強い意思が感じられるともいえます。
観光的な側面のみならず多種多様な角度からこの島に関して読者の興味を捉えようとする努力が構成にあらわれています。
例えば「スクリーンに映ったシチリア」(116頁~)では「ゴッドファーザーIII」や「ニュー・シネマ・パラダイス」、そして「山猫」など日本人に比較的知られた映画のみならず、「宣告」といった1990年の硬派の映画まで幅広い作品を取り上げています。こうした映画を旅の前にDVDなどで再見してから出かけるのも一興でしょう。
また「マフィア、シチリアの影」(74頁~)では、シチリアといえばこの犯罪者組織という連想が働く多くの読者に、そもそもマフィアとは何かについて平易な解説情報を提供してくれています。
1860年にシチリアが統一イタリアに併合されて選挙制度が導入されるにあたり、選挙の集票を請け負った人々が政治権力との癒着を始める。彼らの不正を暴こうとする人々に対しては脅迫と買収で抑圧する集団へと成長していく。こうしたマフィア黎明史を私は大変興味深く読みました。
マフィアと国家との間で近年繰り広げられている血みどろの闘いについても簡潔に触れています。
旅に出る前に手にし、旅から帰ってからも再度手にしてみたいと思う一冊です。