音楽は自由にする
音楽家・坂本龍一(1952- )が、衝撃を受けた音楽との出会いや関わり方、問題意識など、音楽を巡るこれまでの自分の半生を振り返った一冊。月刊誌『エンジン』のインタビューで語った著者の言葉をもとにした、ひとりの音楽家の個人史です。
インタビューの記事をもとにしたせいでしょうか。文章に格別の味があるといったものではありません。現在の坂本龍一が、過去の自分や出来事を回想した記憶の集積は、ある時期をクローズアップしているといったことはなく、淡々と振り返っていくのですね。文章のアクセントとして写真が多く掲載されているのは嬉しかったのですが、本書の構成や流れが直線的で、面白味に欠けるものだったのが残念。坂本龍一の音楽のテーマや核になっているいくつかのキーワードを掲げ、その視点に立って過去を振り返っていくといった、何かもうひと工夫あって欲しかった気がしました。
本書は時系列順に、次の五つのブロックで構成されています。
◆1952-1969・・・・・・初めてピアノを弾いた幼稚園の頃から、バッハやドビュッシーの西洋音楽の流れを経て、現代音楽や同時代の音楽と出会う高校生まで
◆1970-1977・・・・・・芸大の作曲科に入学した大学生から、細野晴臣、高橋幸宏と三人で結成するYMO前夜まで
◆1978-1985・・・・・・一躍、時代の寵児になったYMO時代から、映画『戦場のメリークリスマス』に参加したYMO散開前後まで
◆1986-2000・・・・・・ベルトルッチ監督の映画『ラストエンペラー』に参加し、アカデミー賞を受賞する体験を経て、ニューヨークに移住し、世界に向けて音楽を発信する二十世紀の終わりまで
◆2001- ・・・・・・ニューヨークで起きた2001・9・11のテロ事件との遭遇から、YMOの再結成、現在進行中の企画、グリーンランドで考えたことなど
なかでも、YMO初期の頃の三人の共同作業、ほかのふたりとの音楽性の違いについて語った文章が興味深かったですね。たとえば、次の件りなどに。
<基本的に、幸宏や細野さんの場合は、音楽性のベースとしてポップスやロックがある。でも、ぼくにはそれがなかった。だから、2人が「あのバンドの、あの曲のあそこの感じ、あのベースとドラムね」とか言って通じ合っているときに、ぼくだけ全然わからないんです。バンドや曲の名前を覚えて、密かにレコードを買って聴いたりしていました。>(p.124)
SEVEN SAMURAI 20XX
無双のような大勢の敵を斬りまくるアクションゲームで少しは楽しめました。 二刀流モードでないと火力が弱く攻撃を受けやすいため二刀流が発動できるまでは逃げないといけなく、そして攻撃時にはボタン連打を必要とし非常に疲れる。 何も考えずにただ二刀流発動→攻撃ボタン連打でたいていなんとかなります(笑)3章か5章か忘れたけど広大なマップでどこに向かえばいいのかわからず手探りで移動しないといけないのは大変でした。 9章ではザコの戦闘時に画面がほぼ完全に真っ暗で敵がどこにいるのか全くわからずジャストアタックに頼ってひたすらボタン連打することになる、せめてレーダーを表示して敵の位置を把握できるようにしてほしい。 何度も挑戦したが見えない敵の攻撃を防ぐことはできない、ここから先には進めませんでした。 オススメできません。 98円で購入したけど150円で売れました(笑)
Playing the Piano
ひとことで言うと「お得」なアルバム
でも中身はスゴイ!
教授のピアノソロが1枚(パッケージ左)
基本ピアノだけど、ミニマル音楽が1枚(パッケージ右)
まさに対極なアルバムがパッケージングされているのが面白い。
海外盤ですから、当然アルバムの紹介文等は英語ですが、
なんと教授に一問一答してる文章は日本語にもなってます。
「今日はなにをしましたか?」に始まり
「好きな言葉(センテンス)は?」などなど。
それを読んでから教授の音楽を聴くのもいいかもしれません♪
playing the piano europe 2009 [DVD]
2009年10月7日〜12月2日に渡りヨーロッパ6カ国27公演からロンドンとドイツ公演のライブ映像です。
「天から何か降りてきた」と坂本が語ったように音にメリハリがあって楽曲が生きています。音符が躍ってるような錯覚さえ覚えます(笑)年末にライブをすることが多いのでこの時期に鑑賞できて、タイミングもグッドだと思います。ただし、バックの映像はあまり楽しめませんし、いつものことですが映像は暗いです。音重視で幸せそうな坂本を堪能したい方にお勧めします。