ゴールデン☆ベスト 山崎ハコ
1985年からの5年間の音源をもとにしたアルバムです。ベストアルバムとあるが、ディスク1は再録やライブアルバムからの寄せ集めであり、このアルバムの真の価値はむしろディスク2にあります。ディスク2のほうは、現在では入手困難なアルバム『光る夢』『時は流れて』『なわとび』、そしてライブアルバム『私の幸せ』からセレクトされています。
私は特に「祭りの女」と「時は流れて」「舞扇」が気に入っています。どれも情感溢れる名曲で、当時20代後半のハコは作曲センスが本当に充実しています。「舞扇」はライブ録音ですが、スタジオ録音していなかったのがとても惜しく感じるほど良い出来です。ボサノバ風のアレンジが新鮮な「着物」や童謡で始まる「なわとび」なども面白いです。
私は普段はR&Bやヒップホップ、ゴスペル、ジャズ・ボーカルを好んで聴いていますが、この山崎ハコは時々聴きたくなります。そしていつも心を動かされます。ハコを知ったのは、16年ほど前、大学生の頃でまったくリアルタイムではありませんが・・・。
ともかくこのアルバム、ハコのファンなら是非入手されることをオススメします!
ドラえもん みんなが選んだ心に残るお話30~「テストにアンキパン」編 [DVD]
この巻に収録されている 精霊よびだしうでわ(1981年※)にはこの回だけに使われた挿入歌 山崎ハコさんの「夢」が流れます。
ラジオでそういう回があるとだけ記憶してから早15年 やっと見る事ができました。
劇場版の例があるだけに音楽差し替えかも知れないと思っていましたがラストはこの曲のほぼフルコーラスをバックに物語は終わります。
残念ながらスタッフ情報がわかりませんので誰が演出したとかはわかりませんでしたがかなりの異色回で一見の価値ありでお奨めします。
ALWAYS 続・三丁目の夕日[DVD豪華版]
ヒットした映画の続編にはロクなものはない、というのが通説なんですが、いい意味で「ALWAYS 続・三丁目の夕日」はそれを見事に裏切ってくれました。オープニングには驚いたし、監督のアソビ心に思わずニヤリ。(笑)
前作は、その時代を知らない者にも「なつかしい」と思わせることによってヒットした。その続編である本作は、そういうノスタルジー効果をさらに充実させることに成功している。
特に私が注目したのは、この時代(昭和34年)にはあったが、今はほとんど消えた(?)ものを巧く描いたこと。それは、まずヒロミ(小雪)が見せる遠慮的な感覚。今なら、好きなんだから好きと言っちゃうところ...。良い悪いは別として「遠慮が美徳」という時代なんだよね。
思っていることをストレートに言うものじゃないという認識。その意味では時代を忠実に再現しています。
24色の色鉛筆、ハンドクリーム、前作からの繋がりであるシュークリーム、指輪ケース、カレーといったアイテム使いの巧さ。タバコ屋には「皇太子妃ご懐妊」という文字も見られるし、出来上がったばかりの東京タワーのエピソードもいい。
ベタな泣かせのストーリーも、茶川の小説の載った文芸誌をヒロミが買おうとして買えず、ラストでやっとその小説を読むという運びも、いっぱい張られた伏線をすべてちゃんと回収する脚本も見事。惜しむらくは、笑えるシーンが少なかったという点くらいか。
それにしても、この作品の時代的「ヴァーチャル度」は中々のものであり、今後シリーズ化しても上手くいきそうな「型」を作り上げることに成功している。個人的には、東京オリンピックの頃の話なんか、すごく観てみたいです。