RAILWAYS [レイルウェイズ] [DVD]
錦織監督の描く丁寧な描写と主演の中井貴一の確かな演技、光と影のコントラスト、時折差し込まれるイメージショットの適切さ、緩やかな時間の流れのなかで贅沢な2時間を満喫出来ます。
BADBOYS バリクソBOX(初回限定生産) [DVD]
ヤンキー映画、暴走族映画は好きではなく、観る前からも苦手意識があったのですが、この映画を見て印象が変わりました。
キャストやセリフ、カラーや音楽、全て好きです!
キャラクターごとのケンカの仕方にも特徴が出ていてカッコイイ!
一撃一撃の拳の重量も重く、腕の振りと反応が早い段野に広島ナンバー1な事も納得、キックも高く軽く、相手を翻弄するように身軽な桐木。
喉の潰れた雄たけび。捨て身と絶望、しかし逃げないプライドをもつヒロ。
BEASTと極楽蝶のアジトなど小物も隅々まで見るのも楽しい。
「早くて安心!段野運輸」とか。小物でもそのキャラクターのバックボーンや、性格までわかるものなので、作り手側のセンスも良く。
ストーリーも豊中心に動く為、一人ひとりの人物紹介も省いても充分わかるものでした。
ただ、豊と石本のエピソードがない事だけが…。
馬鹿だけど正面切って相手とぶつかる元気な奴等は最近の映画でも日本でも見てないので、なんだか元気がでます。
特典の冊子の原作者の田中先生も書いてましたが、段野、司、ヒロが揃うところが観たかった、と。
それは作ってほしい続編に期待します!(笑)
通常版より初回限定生産のバリクソBOXの方がオススメです。特典映像、冊子、CDなども附属しています。
劇中で使用された音楽、ヘビロテ必至です。
キネマ旬報臨時増刊 KINEJUN next vol.1 「あしたのジョー」大特集 2011年 2/21号
映画『あしたのジョー』の関連Bookの中では、
なかなかのおすすめです(^ε^)♪
とにかく写真が、ハンパなくかっこいいです!!!
RAILWAYS [レイルウェイズ] 豪華版 トミーテック鉄道コレクション特別モデル付き [DVD]
日々激務をこなすサラリーマンが脱サラして運転手になるという映画。
現実的じゃないとか思う人も多いと思いますが、現実的なことばかりを普通に映画で見てもしょうがないです。
こんな時代だからこそ、自分の本当にやりたかったことに向かって人生設計をやりなおすという映画は元気を与えてくれると思います。
企業戦士時代は厳しく仕事をこなし、部下をどなりつけたりリストラを冷酷にすすめたりしていた人が、運転手になったあとには
乗客のため、同僚のために自らを犠牲にしてまでみんなを助けるようになっています。この心境の変化についてはあまりこまかく描写されていませんが、「周りのひとをたすけることで、結局は会社のため、自分のためにもなるんだよ」というメッセージがこめられている気がして視聴後もじんわりと感動の余韻がのこりました。
キャスティングも、主役の中井貴一は安定した演技力で、サラリーマンの顔、運転手の顔ともうまく演じていて、まさに円熟の演技ともいえると思います。長女役の本仮屋ユイカも好演しています。主人公の妻役の高島礼子の役回りがなんとなく半端な印象もありますし出番もあまりないのですが全体的には役者陣の好演、風景と電車の映像のうつくしさ、ストーリーのまっすぐさ、三拍子そろった良質な映画だと思います。
こんな時代だからこそ、息が詰まりそうな毎日をすごしているサラリーマンにはおすすめの映画だと思います。
BADBOYS 通常版 [DVD]
最近よくある「マンガ原作映画」「イケメン映画」とは
明らかに一線を画した作品。
何より違うのは原作へのリスペクトが強く感じられること。
原作の知名度、話題性だけにおんぶに抱っこの作品ではなく、
「この原作を映像にしたい」という作り手の強い思い、地元・広島への愛を感じる。
原作の1エピソードを深く掘り下げ、
脇役の一人だった「野村豊」を軸にしたオリジナルストーリーでありながら、
原作の名シーンも要所に再現されているし、
漫画のキャラクターが生き生きと人間らしく蘇っていて
原作ファンが見ても気持ちがいい。
キャスティングを見ても原作重視なのがよくわかる。
話題の役者ありきの原作当て・・・という順番ではこうはならないはず。
暴力シーンも多いが「子どもに見せたくない」というものではない。
「痛み」をもって、いろいろなことを教えてくれる映画でもあると思う。
個人的には特典がよかったので、初回限定のバリクソBOXの方がオススメ。