輝けるディーヴァ‾ベスト・オブ・サラ・ブライトマン (Sarah Brightman DIVA The Singles Collection)
サラ・ブライトマンの透明で伸びやかな声質は、いつ聴いても素晴らしいと改めて感じました。天は二物を与えたとでも言うべきその清楚で美しい容姿と相俟って、多くのCDやDVDが発売されていますが、このベスト・アルバムもまた彼女の歌声の魅力を堪能できるものとなりました。
『オペラ座の怪人』のテーマの歌唱は絶品ですね。続く「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」での歌唱はコロラチューロ・ソプラノといっても良い声質を披露していますし、それでいてミュージカルにうってつけの分かりやすく人を魅了する優しさが声に溢れています。ロイド・ウェッバーだけでなく、世界中の人がその歌声に惚れ込んだのが理解できるでしょう。
ロイド・ウェッバー作曲の『レクィエム』は、発売された当時本国のイギリスでは相当売れましたし、日本でも同様の現象をもたらしました。ソプラノのサラとボーイ・ソプラノのマイルズ‐キングストンのデュエットがこの『レクィエム』のハイライトだと思います。この曲だけ抜粋して演奏されることでもそれは分かります。
プロコル・ハレムの名曲「青い影」もステキでした。バロック音楽を彷彿とするようなブリティッシュ・ロックの代表的な旋律を、伸びやかに、透明感溢れる歌声でたっぷりと歌い上げてくれました。聴きほれます。
「ネッラ・ファンタジア」「スカボロー・フェア」「クエスチョン・オブ・オナー」「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」「イル・ミオ・クオーレ・ヴァ」など、ベスト盤にふさわしい選曲ですし、定評のある見事な歌唱でした。
リーフレットの大伴良則氏の解説は詳しく参考になりました。全曲の歌詞と対訳も掲載してあり、彼女の過去のアルバムの推移も分かるように編集されています。
オーラ・ベスト~美しい感動~
知らない曲もあったので、ハズレだったらどうしよう・・・?!
と思いつつ購入しましたが、私個人としてはハズレなしでした。
本当に良かったです。リベラの彼方の光も大好きですし、グレゴリアンのイマジンは、不思議な感じで(?)また良いです。どの曲もとっても良いですよ。
クリスタル~クラシカル・フェイヴァリッツ
ガツガツした曲でなく、落ち着きたい時などに気楽に聴けるのが良いです。
それにしても本当に歌声が綺麗ですね。
ヘイリーのアルバムはいくつか出ていますが、収録曲が重複している事が
多いので、その辺の無駄買いが出てしまう点が☆−1です。
ラ・ルーナ
本作が「エデン」と並ぶサラの大傑作であることは多くの人が認めるだろう。とにかく選曲の幅が広い。S&Gの「スカボロー・フェア」、ベートーベンの交響曲第7番第2楽章の有名なテーマに詞をつけた「フィリオ・ペルドゥート」、ロック・バラードの古典的名曲であるプロコル・ハルムの「青い影」、エンニオ・モリコーネの名曲で、個人的にはNHKの昔の番組「ルーブル美術館」の時からメロディーの美しさに魅了されている「ラ・カリッファ」、シークレット・トラックとして収められている「ムーン・リヴァー」、そしてビージーズの懐かしの「若葉の頃」が特にお薦め。もちろん、他のクラシック等からの曲も秀逸。ジャンルの壁を感じさせない、まるで天上の声であるかのようなサラの声の素晴らしさには本当に感服する。月世界をイメージした写真で構成されたブックレットも魅力的。
本作を愛する人は、エデン・ツァーも見事な完成度を示しているので、是非DVDでサラのライヴの魅力を堪能して欲しい。また、「エデン」と本作で採り上げられたエンニオ・モリコーネの曲に胸打たれた人は、ヨー・ヨー・マの「プレイズ・モリコーネ」で同じ曲がこれまた見事に演奏されているので、お薦めです。