世界侵略:ロサンゼルス決戦 [DVD]
この映画を映画館で見たすぐ後に「ザ・パシフィック」をDVDで見たんですが、これに出てくる無敵のエイリアン軍団と「ザ・パシフィック」に出てくる日本兵のイメージとがよく似ていましたので、日本人の私としては、アメリカ海兵隊員たちに肩入れすべきだったのか、あるいはエイリアン軍団に感情移入すべきだったのか、悩んでしまいました。
考えてみますと、このエイリアン軍団のイメージというのは、絶海の孤島で餓死寸前になりながら戦った日本兵、雨後の竹の子のごとく人海戦術で迫ってくる中国・朝鮮兵、ジャングルの中から神出鬼没で攻めてくるベトナム兵、袋小路に追い込んで自爆テロを仕掛けてくるアラブ兵等々、過去から現在に至る数々の戦争でアメリカ軍が戦った「非文明」諸国の軍隊イメージの集合体だということがわかります。
アメリカ人にとって、ナチスの軍隊が「狂気にとらわれた人間」の軍隊だとすると、日本・中国・朝鮮・ベトナム・アラブの軍隊というのは、「自分たちの常識の範疇外の不気味なエイリアン」の軍隊なのでしょう。
というわけで、まるでアメリカ軍のプロパガンダ、しかもご都合主義のヒロイズムと体育会系のノリが満載のこの映画は、私の最も嫌いな部類に入るのですが、実際の在日アメリカ軍の皆さんには、仙台空港の再開をはじめ復旧復興にご尽力いただいているので、感謝の気持ちを込めて、★四つにしておきます。
それにしても、最近はエイリアン映画が多いですね。出来の良かった順に並べると、「モンスターズ/地球外生命体」>「スカイライン‐征服‐」>「世界侵略:ロサンゼルス決戦」>「アバター」、かな。制作費が多ければ多いほど出来が悪いって、どういうこと?
アバター [初回生産限定] [DVD]
残念ながら、余りに稚拙な作品でありアカデミー賞の候補になること自体、想像できないできばえ。映像が面白ければ、賞の対象になるというのが今のアカデミー賞と思えばそれなりの映画である。ストーリーで良いところを挙げると、アメリカ人が先住民(アメリカン・インディアン)にやった事を悪として示した事であろう。また、現在の資源開発に先住民が被っている悲惨な状況が描かれ、金儲けの独善的論理が如何に文化と人間性を破壊しているかを比喩として示して読み取れる事である。これらの比喩を読み取れる方々にはこの作品は推薦できる。
マチェーテ [DVD]
ダニー・トレホ、ジェシカ・アルバ、ロバート・デ・ニーロ、ミシェル・ロドリゲス、リンジー・ローハンらが出演と非常に豪華です。
しかし、内容は、ハリウッド仕様のように豪華ではありません。なので主人公は信じられないほどアウトローです(笑)
しかし、視聴者の心をくすぐる素晴らしいものです。
個人的にはミシェルが超セクシーなのでたまりませんでした。
メッセージは何かと言われたら……ですが、非現実的世界で興奮でき、ストレス発散できることは確かでしょう。