Original Album Classics
1997年に49歳で亡くなったシンガーソングライター、ローラ・ニーロは、同時代のキャロル・キングやジョニ・ミッチェル
らに比べるとずっと都会的で洗練された雰囲気を持ち、歌が抜群に上手くしかも美形です。
ニューヨーク生まれらしく音楽的にはかなりソウルフルな面を持っています。
高音域を多用するやや鼻にかかった歌声は憂いたっぷりですがパワフルでもあり、裏声にはまったくうっとりさせられてしまいます。
本盤は音質には問題はなく、Disk1,2,4にはボーナストラックが入っています。
5枚のジャケットを並べて眺めるのも一興でしょう。
Disk1:イーライと13番目の懺悔(2nd,1968)
Disk2:ニューヨーク・テンダベリー(3rd,1969)
Disk3:魂の叫び(4th,1970)
Disk4:ゴナ・テイク・ア・ミラクル(5th,1971)
Disk5:スマイル(6th,1976)
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このシリーズは安定した面白さがあってホントうけます。
ベンとデ・ニーロのこのコンビのケミストリーが抜群です。
過去作との絡みも随所に出てくるのでやはりそれらは必見です。
今作はハートフル面は幾分抑え気味の作りで、
デ・ニーロの身体を張った?アクションなど見所でしょうか。
義理父超えというか世代交代を若干匂わす感じも。
他にも相変わらずダスティンのキャラはいい味出してますし、
ジェシカ・アルバも可愛くてとても魅力的な役柄でした。
とにかくキャスティングが豪華過ぎる!
次回作がどんな設定になるのか非常に楽しみであります。
イーライと13番目の懺悔(紙ジャケット仕様)【2012年1月23日・再プレス盤】
ローラ・ニーロ、初めて聴きました。
キャロル・キング、ジョニ・ミッチェルと言った同世代を代表する女性シンガーにに比べると
やや知名度は落ちるのでしょうが、スゴイですねえ。
神秘的な雰囲気はジョニに近いのかも知れませんが、"Stoned(=ラリった)Soul Picnic"
の名の通り、芸術的というよりはアシッド体験に基づくような幻覚的でエロティックな歌詞、
そして1曲の中で目まぐるしく繰り返されるテンポ・チェンジは独特です。
5th Demension やロイ・エアーズ等にカバーされたことからも分かる強いソウル・フィーリ
ングはキャロル・キングにも通じますが、あくまでポップなキャロルに対し、時にエキセント
リックに、孤独なソウルを震わせる様は、ジャニス・ジョップリン?
いずれ強烈な個性を持ったシンガーですが、この当時20歳!
フィフス・アベニュー・バンドのピーター・ゴールウェイらとの親交も深かったようで、かの
山下達郎も熱狂的なファンとのこと。
やはり、この当時の女性シンガーはみんなとんでもないですね。
ニューヨーク・テンダベリー
69年発表のサード。
こちらも1曲目が強烈だ。かつて、これほど悲しく絶望的なラヴ・ソングが書かれ、歌われたことがあったろうか? 歌詞もグッとくる。
若い頃、女性とうまくいかなくって暗い気持ちに落ち込んだ時、何度、深夜、ヘッドフォンでこの曲を聴いたことだろう。この曲の底知れぬ深海のような暗さが、自分自身のパーソナルな暗さをすべて吸い取ってくれるような気がして、安心して、絶望の淵へ身を沈めることができた。
90年代に発売されたプラケース盤をずっと愛聴していたが、紙ジャケ/リマスターを機に、買い直した。音は格段に良くなっている。ジャケットのローラも、前作に引き続き素敵だ。ボーナスは2曲。
なお、前作のブックレットにマイルス・デイビスとのツーショットが掲載されているが、本作のライナーを読むと、本作録音時に同じスタジオでレコーディングしていたマイルスが遊びに来た折に撮影されたようだ。
また、このアルバムで1曲吹いてくれないか、とローラに頼まれたマイルスは一言、「ここに俺が付け加えるべきものは無い」と答えたそうだ。なんとカッチョいい台詞だろう。そして、マイルスがいかにローラを評価していたかが判るエピソードである。
ニューヨークに憧れたことは一度も無いが、ローラが居た時代のNYには行ってみたい気もする...
今回同時発売の4枚を総て買って応募すると、「ニューヨーク・テンダベリー」の別紙ジャケが全員に送られてくるとのこと。3月末日までだそうだから、ファンは迷わず全部そろえた方がいいだろう。