Sayonara Concert: Live in Osaka Festival Hall [DVD] [Import]
16の時に聞いてずっと探していた京都を描いた曲がこの中に入っていたとは!
それを映像で見れてまた感動しました。
京都、雨の朝。和服姿の琴を弾く女性も最高です。
ポール・モーリア全集~オリーヴの首飾り
ポール・モーリアと言えば,その楽曲がTV・ラジオのテーマ曲やCM,BGMとして多用され,何かしらの形で誰もが耳にしているのではないだろうか.筆者も小学生の頃から「恋はみずいろ」などの曲をラジカセで繰り返し聴き続け,CDも曲の重複など余り気にする事なく買い集めて来た.そこへ今回新しくマスタリングを施した本盤の登場である.期待に違わず,以前にも増して音質はクリアになりしかも「恋はみずいろ」は言うに及ばず「シバの女王」「天使のセレナード」などをオリジナルで堪能できる.選曲は定番が基本だが,24年前の民放FM局の平日の洋楽リクエスト番組のテーマ曲だった「小鳥のように」(意外にも国内初CD化!)や来日公演時の録音であろう「私は風が好き」など意外な名曲も少なからず入っている. 個人的には「夏色のオブジェ」「そよ風のメヌエット」「バラは憧れ」「ひとつぶの涙」「カリオカの碧い風」なども入っていればなお嬉しかったのだが,これを機に旧盤の積極的な再発売を望みたい.過去に10枚組4セットの国内盤コレクションが発売されたが,それらのバラ売りは言うまでも無く,何故かそれらから漏れた前述の「夏色のオブジェ」「カリオカの碧い風」の他に「哀愁のロシアンメロディ」,ショパンのワルツ集など旧盤や国内未発表盤はまだまだあるはずで,イージー・リスニング(ラヴ・サウンズ)復権の為に是非ともお願いしたいと思う.
ダイヤモンド・ベスト ポール・モーリア・グランドオーケストラ ベスト
突然の訃報、信じたくない気持ちでいっぱいです。
いつかはこんな日が来るということはわかっていましたが、
来てみるとこんなにもさみしいものだとは・・・。
若かりし頃、こんな曲聴くわけないと思いながら、なにげなく聴いたときから、
ずっとファンでいました。
まさにわたしの音楽感を変えたポール・モーリアサウンド。
残念ながらポール・モーリアさんは天国に旅立たれましたが、
その残した偉大なる財産、音楽は一生わたしたちファンの心を響かせ続けてくれるでしょう。
わたしを変えてくれた音楽を生み出してくれたことに感謝します。
いままでありがとう。
ゆっくりお休みください。
ポール・モーリア30thアニヴァーサリー・コンサート [DVD]
若い時の思い出にと、このDVDを購入しました。初期のオリジナルと少々異なる編曲で、お値段も高い事を気にしない方にはお薦めです。お安い価格ではCD&DVD2枚組「ポールモーリア/スーパー・ヒットベスト」でも恋はみずいろ他計5曲の同じ映像が楽しめますので、購入の際に検討されるのも良いと思います。こちらも初期と異なる編曲なのが残念ですが・・。
ポール・モーリア
セルジュ・エライク著「ポール・モーリア」(審美社 2008年)を読む。(Serge Elhaik"Paul Mauriat , Une vie en Blue" 2002)
本著は、限定出版されたポール・モーリアの「自叙伝」の「縮刷日本版」である。
1962年「愛のシャリオ」(=I will follow him)がヒットするまでのフランスでの下積み生活、1968年「恋は水色」が全米ヒットして一躍有名になってからの活躍などを中心に、興味深いエピソードが数多く盛り込まれている。
ポール・モーリア自身は、シャイで、おごり高ぶることのない性格だったという。日本ツアーでは、必ず夫人を同行させ、精神面での安定を図ったようだ。
音楽ビジネスは一筋縄ではいかないらしい。ちょっと眼を離せば、ミュージシャンたちは手を抜き、自身が描いた音楽とはほど遠いものとなってしまう。ポール・モーリアもその辺の葛藤に悩んだようだ。
「恋は水色」は彼の名前を有名にしたものの、米国での彼の人気は「一発屋」に近いものだった。「ビルボード」チャートを見れば、そのことははっきりしている。
その彼を救ったのが、日本のファンだった。米国ツアーはたった3年で終わったが、日本には毎年のように訪れ、合計1200回ものコンサートを開いた。
晩年、フランスでは忘れ去られ、町を歩いても気づく人もいなかった。1993年には、フィリップスとの契約をうち切り、日本のポニーキャニオンと録音契約を結んでいる。「蒼いノクターン」「涙のトッカータ」「オリーブの首飾り」といった一連のオリジナル曲は、米国やフランスでは、ほとんど知られていないようだ。
かくも日本で人気があるのは何故か?
日本人のフランスに対するあこがれ(片思い)を巧みに取り入れ、誠実な人柄でファンサービスを熱心に行ったことが、大きな要因かも知れない。
本書は、約310頁で3,360円。残念なことに、ディスコグラフィ、年表等の基本的資料は省かれているので、やや物足りない感じもする。しかしながら、今年、イージーリスニング音楽関連でこういう本が出版された事実は、ファンとして心強い。