C型肝炎といわれた人へ 改訂版 小学館文庫
今まで主治医の先生に聞けなかった話が乗っていました。それがQ&Aになっているので私が疑問に思っているものがまさしく乗っていまして、非常に嬉しかったです。新しい治療も記載されていましたので、すごく参考になりました。
B型肝炎・C型肝炎から肝硬変への進行を防ぐには
医療費の公的補助が始まった、’09時点の最新治療について解説。
また、具体的な臨床試験結果までは載っていないが、冬虫夏草配合「複合菌糸体発酵末」服用で自己免疫作用の向上による、B,C型肝炎の治療効果を高めたり、副作用が軽くなる等の解説がなされており、また、他の病気にも効果があると解説されている。
「複合菌糸体発酵末」の入手についての具体的な紹介は無く、問合せ先の記載もないので、別途、検索が必要。
承文堂出版の前身である、彩土出版が出版した『B型肝炎・C型肝炎 を治す完全ガイド』と内容が全く同じなので、上述の書籍をお持ちの方は、購入してもムダですよん。(公的補助のことが少し追加されたりしているだけ)
注射器肝炎―誰も語らなかった医原病の真実
1989年に提訴され2006年に最高裁判決が出た「札幌のB型肝炎訴訟」は、単に札幌の5人の原告が提訴した裁判だと思っていたが、著者がB型肝炎患者救済のために提起し、弁護士と相談し原告になってくれる患者を集め提訴したものであったことをこの本で知った。この裁判は17年にもおよび、2006年に最高裁で集団予防接種をB型肝炎の感染原因と認め、国の責任を認める判決が出た。著者は本書の中で「B型肝炎のゆえに、病院でも経口感染でもするかの如き差別をされ、過度の安静を強いられ、人生を狂わされたB型肝炎患者の救済は急務であると考えた。」と、提訴に至る思いを述べている。著者である美馬医師がいなければ、この裁判は無かったのだろう。また、本書には具体的な医師名、地名、病院名、患者名まで記載があることにも驚いた。17年にも及ぶ「札幌のB型肝炎訴訟」で最高裁判決を勝ち取った著者は、B型肝炎もC型肝炎も同じ「注射器肝炎」として、今度はC型肝炎解決に臨んでいる。本書の最終章は、「いつまで国民を騙し続けるのか」との章題がつけられている。