イヌゴエ [DVD]
臭気判定という特異な仕事につく主人公。ある日、親の都合により押し付けられたフレンチブルドッグの「声」が聞こえる事に気づく。何事も合理的に割り切って考える主人公が、イヌの声を通して見せられた今までとは違った日常…。
実は、パッケージのポップなデザインと愛くるしい犬"ぺス(仮名)"の表情から、「動物大好き!犬とコミュニケーションできる素敵なおとぎ話」的な軽い映画を想像していたんですが、実際は違っていました。
この映画にでてくる犬は、ラッシーのように頭脳明晰でもなく、タロジロのように信念があったりするのでもなく、図々しくて下世話で愚痴ばっかり、人間なんて大嫌いという、「犬は人類の友達」を信じてる人がみたらガッカリするような犬です。まぁ、考えてもみると、犬からみた人間や社会なんてこの映画の通りなのだろうし、そういう意味では非常にリアル。
実際、これは犬を楽しむ動物映画ではなく、人間社会においてまるで空気を読めない主人公が犬との交流をきっかけに少しだけ成長する、まっとうな「人間ドラマ」だと思います。ただ、フレンチブルドッグのアクが強いので、観終わった後に印象に残るのは、やはり犬なんですけど…。あの顔で関西弁話されたら鬼に金棒です。
途中、主人公がある問題を探る部分で「あれ?」と思われる矛盾が一点あると思うのですが、物語の展開上は仕方ないのかなー。
臭気判定士という仕事の裏側、裏のある登場人物との交流、登場人物達の気持ちの変化等が核となり、物語は最後に爽やかな感動を残して終わります。設定は非現実的ですけど物語はあくまで等身大。シュールな笑いでくすっと笑える邦画コメディーが好きな方には最適な映画でしょう。
黒革の手帖 DVD-BOX
Excellent TV program, why not add Japanese subtitles. In that way, more people will buy it. TBS, please open your door for suggestions and from now on add subtitles.
がんになったらすぐ読む本 (朝日文庫)
患者サイドに立った医師のアドバイスです。
なるほどとうなずくことが多い。
で、これを読んだ読者はこの医師を訪れた。
でも本の方が素晴らしい。
言葉の表現と文字は違うのか?
この読者の受け止め方が良くなかったか?
愛の流刑地 [DVD]
セックスに溺れていく堕落的な話として捉えられているレビューをみて
「あなたは人を愛したことがありますか」
と、トヨエツばりに叫びたくなって書いてます。
自分を激しく求め必要とされている実感を得る手段がセックスだっただけで
動物がするそれとは意味が違うと思います。
家庭にも戻れず、恋にも走りきれず死を選ぶ冬香の気持ちよく解ります。
恋が現実になってしまえば、捨ててしまった家族を苦しく思うし
恋を捨て家庭に戻れば、自分を激しく女として必要としてくれる人の存在を失ってしまい
生きる意味が薄れてしまう。
こんな女いない、と書いてる人も多く見られましたが
私はむしろ多くの女の中には冬香が眠っていると思います。
女をそうさせる男が少ないだけではないでしょうか?
母親が最後被告人側の証言台にたったのも
娘の冬香が選ばざるを得なかった顛末を同じ女として共感し
犯人を憎みながらも、そこへ向かわせた夫にも怒りを覚えたからでしょう。
多くの女性はきっと最後はこの母の気持ちになって
冬香を愛してしまうのではないでしょうか。
旅行人160号特集キューバ・革命の島を徹底ガイド!
巻末に最低限、ガイドブックに載るような街の地図が載っている。
非常に詳しいので、拡大コピーをして持参することをおすすめする。
二重通貨のところも何枚かコピーして持っていき、
空港で会った夫婦にあげたら喜ばれた。
読み物は(キューバについての本全般に言えるが)
単にキューバ好きが高じて書いている人が多い?
と思う人が多いので期待しないほうが良いが、
キューバ以外の部分の読み物は良かった。