銃声の子守唄―山口貴由作品集 (チャンピオンコミックスエクストラ)
「覚悟のススメ」の番外編が3話も収録されています。
覚悟の「父上、私は恋に落ちました」のセリフを見るだけでも購入する価値ありですよー。
また「覚悟のススメ」には関係のない話も入っていますが、誰にも真似できないキャラクターの名前センスなど、色んな意味ですごいです。
エクゾスカル零 3 (チャンピオンREDコミックス)
目覚めた正義失格者達は、過去の世界ではそれぞれの世界観の中で主人公だった。
そんな彼らが各々の「鎧」の特性を活かし、ぶつかり合う様は
その背景も相俟って、まるでオールスターの「スーパーヒーロー大戦」だ。
今まで描いてきた漫画の主人公達を集めてオールスター漫画を描いているのではなく
架空の作品を設定として作り出し、いきなりオールスター漫画としてはじめている手法が実に面白い。
ヒーロー達が守るべき民衆も、倒すべき分かり易い敵もいない荒廃した未来世界に放り出され、
圧倒的孤独の中でそれぞれが自分の正義の在り方を模索する様もこの作品の見所であるが、
やはり単純明快な能力バトル漫画としての面白さがこの作品の一番の魅力だろう。
実に単純。正義と正義がぶつかり合うのみ。
しかし、今までの山口氏の作品にはない、作品全体に流れる繊細さも兼ね備えている。
S.H.フィギュアーツ 強化外骨格 零 -最終局面- 限定品
こういうコアなファン向けアイテムはWEB限定でも仕方ないと思いますが台座の台詞の字が間違っていたりどうにも詰めが甘い印象です。
覚悟の頭部はサンプル画像の物とは別物で全く似ていません、エッチング製の眼鏡もしっかりと装着されずにポロポロ落ちます、しかもいとも簡単にひん曲がります。
腹部、腕部包帯は原作通りに作ってありますが血の痕が無いので非常に淡白です。
左右赤熱化ハンドは通常の零にも装着可能で遊べる仕様ですが各パーツがポロポロ外れ易かった所は改善されていません。
ファンの方は通常受注で手に入れているかもしれませんが手に入れ損なった人はもう少し価格が落ち着いてからでも遅くは無いと思います。
エクゾスカル零 1 (チャンピオンREDコミックス)
ニコニコ生放送における山口氏と小池一夫氏との対談でも、「シグルイ」完結後に思ったほど
休みが貰えず、新連載の告知も作者本人の寝耳に水であった…とのことで
(シグルイ完結時のインタビューで、『神曲』の地獄を覚悟が巡っていくのはどうか、と
プロットだけ公開していた)、準備もなく始まった連載のようで、発端から若干迷走している感はあります。
まずストーリーの発端から目標が明確でなく、存在の定かでない「牙無き人」を探し当て、守るために
文明崩壊後の世界を彷徨しつつ、“エクゾスカル(強化外骨格に相当)”装着者と時に対峙する、という
展開のようです。不退転戦鬼軍団のような、暑苦しくて忘れ難い連中は出てきません。
覚悟も背負うべきものがないからなのか、初っ端から躊躇なく戦術神風をお見舞いしたり、
似合わない螺旋を披露したり、不意打ちを放ったり、重火器を投入したり、正直「らしくない」です。
なにより覚悟が、零を装着した藤木源之助にしか見えません。
(作画は迫力ありますが、戦闘はシグルイ以来のスローモーション描写、かつ関節技主体だったりして
結構地味です。見開きで破夢子に因果をキメた頃が懐かしいですが、今作はそういう作品ではないらしい)
掲載誌が少年誌から青年誌へと移り(※チャンピオンREDは青年誌らしい)、キャラクターが
ふさわしい進展を遂げたと解釈すべきなのでしょうが、「貴様の愛は侵略行為!」
「何だか知らんがとにかくよし!」等の名台詞を生み、最高の疾走感をもって100話を駆け抜けた
名作の新編としては、少し寂しいものがあります。
かつての人気キャラの訳アリの後日談、という意味では「劇画オバQ」「中春こまわり君」に通ずるものが
あるかも知れません。
S.H.フィギュアーツ 強化外骨格零
間違えて二つ買ってしまったコトすら「問題ない!」と思わせてくれる素晴らしい出来でしたw!!
このフィギュアの性能については他の方たちがじっくり述べられているので僕が語ることはありません。
最後に発売元様に一言。
バンダイ殿、かたじけない!!